2026年、旅行トレンドは“パーソナルな旅”へ。新たなスタイルを象徴する3つのトレンドとは

グローバル旅行アプリのスカイスキャナーが、世界中の検索データと2万人以上への調査結果を基にした『トラベルトレンドレポート2026』を発表した。

このレポートでは、個人の価値観やライフスタイルの多様化に伴い、「パーソナルな旅」、つまり「自分らしい旅」が今後の旅行を象徴するテーマになることが示されている。

© Skyscanner Limited

山登りでリフレッシュする「山間リトリート」

レポートで紹介されている7つの新たな旅行スタイルのうち、特に注目されるのが「山間リトリート」だ。

「2026年に山岳地への旅行を検討しますか」という問いに対し、日本の回答者の55%が「はい」と回答。

山登りに魅力を感じる理由としては、「きれいな空気と涼しい気候」(55%)、「景色の良さ」(43%)、「静けさ・のどかさ」(38%)が上位に挙げられた。

都会の喧騒から離れ、身体を動かしながらリフレッシュやデジタルデトックスを求める傾向がうかがえる。

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本の世界に浸る「読書リトリート」

「読書リトリート」も、今後の成長が期待される旅行スタイルの一つ。

「文学的コンテンツに触発されて旅行を予約または検討したことがあるか」という質問に、日本人の42%が「はい」と回答。

また、3人に1人以上が旅行中に読書時間を確保することを「重要」だと考えており、物語の聖地巡礼だけでなく、“読書体験”そのものが旅の目的となりつつあるようだ。

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日常を旅する「ローカルツアー」

“その場所ならでは”の体験を求める動きは、より日常的な領域にも広がっている。

調査によると、旅行先で「スーパーマーケット」(73%)や「コンビニエンスストア」(72%)を訪れる人が7割を超えることが判明。

観光地を巡るだけでなく、現地の人の暮らしに近い体験を求める旅行者が増えていることが示唆された。

スカイスキャナーのトラベルエキスパートである岡田健太郎氏は、「旅行は今、消費や観光の枠を超えて“個性を映し出す場”になりつつあります」とコメントしている。

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時代は“個性を映し出す旅”へ

その他レポートでは、「美容ツーリズム」「家族旅行」「旅先マッチング」「おこもりステイ」といったトレンドが紹介されている。

スカイスキャナーのトラベルエキスパート岡田健太郎氏は、こうしたトレンドの根底には「自分らしい旅を見つけたい」という強いニーズがあると分析する。

単なる観光地の消費から、自己発見や心身のリフレッシュといった、より内面的な価値を求める旅へ。

私たちの旅のあり方は、ますます自由で個人的なものへとシフトしていくのかもしれない。

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