アゴダが2026年の旅行トレンドを発表、日本人旅行者は国内再発見へシフトしマイクロトラベルを志向
デジタル旅行プラットフォームを運営するアゴダは、2026年の旅行動向をまとめたレポート「Agoda 2026 トラベルアウトルック」を発表した。
アジア地域全体で「自国を再発見する旅」への関心が高まっており、特に日本においては国内旅行を重視する傾向が顕著であることが明らかに。
国内回帰とマイクロトラベルの定着
調査によると、日本人回答者の約67%が「2026年は国内旅行を増やす」と回答しており、これはアジア地域の中で最も高い数値だという。
前年の20%から大幅に上昇しており、旅行者の意識が海外から国内へとシフトしている様子がうかがえる。また、日本では1〜3日の短期旅行を計画している人が59%に達し、アジアで最も「マイクロトラベル」志向が強い結果となった。
日常から少し離れて手軽にリフレッシュするスタイルが定着しつつあるようだ。
費用対効果と食体験を重視する傾向
旅行の決め手として「お得感」を重視する傾向も強まっている。
宿泊先を選ぶ際の最重要要素として「価格」を挙げた人が全体の39%を占め、「立地」や「口コミ」を上回った。
日本人旅行者の63%も「予算の範囲が旅行全体の計画に影響する」と回答しており、コストパフォーマンスへの意識が高まっていることがわかる。
一方で、旅の目的として「食体験」の重要性が増している点も見逃せない。アジア全体でグルメ目的の旅行がトップ3入りし、日本でも約3人に1人が食体験を旅行の主目的のひとつとしている。
地域の食文化や地元グルメを楽しむことが、旅の重要な要素となっているようだ。
AI活用の普及と家族旅行への回帰
新たなトレンドとして、旅行計画におけるAIの活用が進んでいることも判明した。アジアの旅行者の63%が次回の旅行計画にAIを活用したいと考えており、現地スポットの検索や旅程作成などに利用されているという。
また、日本では家族やパートナーとの時間を重視する傾向が強く、家族旅行を好む人が32%、夫婦・カップル旅行を好む人が24%という結果が出ている。身近な人との絆を深めるための手段として、旅行が選ばれているのかもしれない。






