日本人は、国内で「週末サクッと旅」がお好き?
「AMERICAN EXPRESS」が、日本を含む世界7ヵ国で実施した「2024 Global Travel Trends Report」の調査結果を発表した。
前回2023年の調査では、日本人の半数以上が「前年と比べて旅行に意欲的である」という結果が出ていたが、今回はさらに前年比34%が旅行回数を増やしたい、というポジティブな結果となった。
では、行き先や旅行スタイルのトレンドはどうなのか?調査結果から、おもしろい傾向が読み取れた。
コスパ優先?
旅先は依然、国内が人気
まず、国内外のどちらに旅行したいのかというところだが、これは依然として国内派が多い。
日本の回答者の34%が、昨年と比較して「国内旅行に出かける回数を増やす予定」としており、60%が「同じくらい国内旅行に出かける予定」と回答している。
その一方で、「海外旅行に出かける回数を増やす」予定と回答したのは15%にとどまり、これは世界7ヵ国の平均(32%)の半数にも満たない結果となった。
航空運賃の高騰や円安の影響による物価高の影響も、この結果と因果関係がありそうだ。実際、まもなく長期休暇を取れるゴールデンウィークを迎えるが、その期間に旅行を予定している人の86%が「国内」と回答している。
「無理なくサクッと」がテーマ
でも、「食」は妥協したくない
もう一つ、国内旅行が人気なのには「サクッと行ける」という理由もありそうだ。
「誰と旅行を計画しているか?」との問いに日本は67%が「家族」と回答し、これは世界平均の43%を大きく上回る。
また、計画している旅行期間もじつに76%が「週末」と回答、日本人は長期間の旅行よりも気軽に計画できる旅を好む傾向にある。行き先も、世界と比べるとスパやヨガトリートといったウェルネスツーリズムが人気で、セルフケアやリフレッシュを目的とした“ゆったり旅”が人気なようだ。
だが、食にたいしてはこだわりが強く、旅行で妥協したくない要素では宿泊施設(47%)を抑えて「食べ物(58%)」が堂々トップ。世界平均52%よりも高いことから、食へのこだわりはとても強いことが読み取れる。
食を楽しみに、近場でサクッと。言われてみれば、自分も最近はそんな旅が多い気がする……そう思った方も多いのでは?