自分へのご褒美にお金を使う時代へ。今年のホリデーシーズンは「投資」がキーワード
街はキラキラと輝き、心躍るホリデーシーズンの足音が聞こえてきた。しかし、今年の年末年始はひと味違った過ごし方になるかも?
グローバル意識調査によると、2024年のホリデーシーズンは「自分への投資」が消費トレンドのキーワードになりそうだ。さらに、日本における消費動向も明らかに……!
一番欲しいのは「自分へのご褒美」
「アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.」が行なったグローバル意識調査「American Express Global Trendex - Holiday Seasons」は、日本を含む世界13の国や地域における年収5万ドル以上の成人を対象に、今年6月から7月にかけて実施されたもの。
興味深いのは、ホリデーシーズンに誰にプレゼントを贈るかという問いに対して、日本では「自分自身」と回答した人がもっとも多かったという点。具体的な金額で見ても、自分自身へのギフト予算は平均2万7461円と、家族へのギフト予算(2万3524円)を上回る結果に。自分への投資対象として人気が高いのは、アクセサリーや衣類、そして旅行となっている。
「旅先での学び」需要も?
Z世代は国内旅行に熱視線
旅行意欲も、年末年始の消費を語るうえで重要な要素だろう。同調査によれば、日本では回答者の63%が年末年始に旅行を計画しており、なかでもZ世代は74%と、他の世代と比較して旅行意欲が高い傾向が見られる。
注目すべきは、旅行先の傾向だ。旅行を計画している日本人のうち、約9割が国内旅行を選択しており、これは世界平均の69%と比較しても高い数値となっている。近年の「マイクロツーリズム」や「サステナブルツーリズム」といったキーワードからも、より身近な場所での体験価値を重視する人が増えていることが伺える。
「ウェルビーイング」を追求する
年末年始の過ごし方
今回の調査結果から、年末年始の過ごし方にも変化の兆しが見えてくる。それは、周囲への気遣いや世間体を気にすることなく、年末年始の時間やお金を「自分自身」のために使うという価値観。
これは、近年注目されているウェルビーイングの考え方にも通じるものがあるだろう。物質的な豊かさだけでなく、心身ともに健康で満たされた状態を重視する人が増えているなか、年末年始は自分自身と向き合い、心身をリフレッシュする貴重な時間と捉えられているのかもしれない。
従来のように、ただ年末年始のお休みを消費するのではなく、自分自身を成長させる「投資」と捉えてみるのはどうだろう。旅行先での新しい発見や学び、そして自分自身と向き合う時間は、きっと今後のあなたをより豊かにしてくれるはず。
👀GenZ's Eye👀
今年は誰かのためではなく、自分のために活動した一年だったことを思い出す。もちろん友人へのプレゼントも用意するけど、自分へのご褒美も買う予定。自分への投資やご褒美でやる気が湧けば、結果的に周りの人にもプラスの影響を与えられるため、いい傾向では?
そして何より、私たちは日々激動の時代を勇敢に生き抜いている。そんな自分を褒めてあげられるのは自分自身だけ。今回の調査結果は、そういった気持ちの表れなのかも。