ギフトの最新トレンド。カジュアル化と失敗回避の二極化が明らかに

オンワード樫山と大和が共同で実施した「ギフトトレンドに関するアンケート調査」の結果が発表された。

この調査は、全国の20代から50代の女性1,658名を対象に行われたもので、コロナ禍以降に拡大するギフト市場の最新ニーズやトレンドを明らかにすることを目的としている。

イベントに縛られないカジュアルギフトの広がり

直近1年間で贈り物をしたシーンを尋ねたところ、「誕生日」(59.1%)が最多だったが、3位には「なんとなくの気持ち・ちょっとした気遣い」(16.4%)がランクイン。

季節の挨拶といった形式的な行事に縛られず、日常的なコミュニケーションの一環として気軽に贈り物を交換する「カジュアルギフト」の需要が高まっていることがうかがえる。

この傾向は、近年人気のソーシャルギフトが利用される理由にも表れており、「気軽に贈れて楽だから」(23.2%)が上位に入った。

© 株式会社オンワード樫山
© 株式会社オンワード樫山

関係性で変わる選択基準、「失敗したくない」心理も

贈り物を選ぶ際の基準は、贈る相手との関係性によって大きく異なることが明らかになった。

家族や親しい友人など「よく知る相手」に対しては、「相手が喜びそうかどうか」(69.2%)が圧倒的に重視される。

一方で、会社の先輩など「あまりよく知らない相手」に対しては、「相手が喜びそうかどうか」(38.9%)と並び、「実用性」(37.3%)や「価格」(34.4%)といった現実的な要素が考慮される傾向に。

さらに、「無難で失敗しないもの」という回答も19.3%に上り、関係性が遠い相手には失敗を避けたいという慎重な心理が働くことが示された。

© 株式会社オンワード樫山

約3割が経験する「贈り物の失敗」

実際に、「贈り物で失敗した経験がある(よくある、たまにある)」と回答した人は約3割に達した。

失敗の理由として最も多かったのは「好みに合わなかった」というもので、相手の好みを正確に把握することの難しさが、贈り物選びにおける大きな課題となっていることが浮き彫りになった。

© 株式会社オンワード樫山
© 株式会社オンワード樫山
© 株式会社オンワード樫山
© 株式会社オンワード樫山

また、カタログギフトについては、「結婚式や内祝いなどの場面で使うもの」(56.8%)というフォーマルなイメージが根強い一方で、「日常のちょっとしたお礼にも使いやすい」(41.2%)といったカジュアルな用途への期待も高いことがわかった。

© 株式会社オンワード樫山
© 株式会社オンワード樫山

<アンケート調査 概要>

調査主体:株式会社大和

調査方法:インターネットアンケート

調査システム:Questant

調査対象:全国の20代から50代の女性1,658名

調査期間:2025年8月5日(火)~8月9日(土)

Top image: © iStock.com / FreshSplash
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。