「香り」で18歳をもっとエモく。高校生の手紙交換から生まれた“香り付きメッセージタグ”が登場
香りの楽しみ方が多様化する現代、香水や化粧品を手掛けるフィッツコーポレーションが、10代の終わりを迎える18歳と共に、新しいコミュニケーションの形を提案する。
香りとメッセージを組み合わせた『フレタグ』なる小さなタグが、Z世代の青春に新たな風を吹き込むかもしれない。
手紙交換に着想を得た「香りのコミュニケーション」
フレタグは、フレグランスボトルなどに添えて気持ちと一緒に贈ることができるメッセージタグ。
「#Thanks」や「#zuttomo」といった、SNSに慣れ親しんだ世代ならではのハッシュタグ付きメッセージが全20種類用意されているらしい。空いているスペースに手書きで一言を添えれば、よりパーソナルな気持ちを伝えられる。
このアイデアの源泉は、多くの人が経験したであろう、授業中に交わされる「手紙交換」にある。
普段は照れくさくて言えない本音も、手紙という形なら素直に伝えられるというインサイト。そこから、香りで気持ちを伝える後押しができないかという発想が生まれ、このユニークなツールが誕生した。
また、カバンやペンケースに付けられるチャームとしても。
好きな香りをひと吹きしておけば、勉強に疲れたときや大事な場面の前に、ふとした瞬間に漂う香りが心を落ち着けてくれる。
校則で香水の持ち込みが難しい学校生活の中でも、お気に入りの香りをさりげなく持ち運べるという、18歳のリアルな視点が反映された仕様だ。

このアイデアは、同社が立ち上げた共創プロジェクト「F18」のワークショップから生まれたもの。
オーディションで選ばれた18歳の人々と共に、「大人がつくった香りのルールは忘れていい。自由に、にぎやかに、わがままに。」というメッセージのもと、18歳がリアルに感じている時間や記憶、感情などを深く掘り下げていくという内容だ。
その中から、多くのメンバーが記憶していた授業中の「手紙交換」に注目。
普段は言えない気持ちも手紙なら伝えられる、というインサイトに着目し、香りでそれを後押しするツールとしてフレタグが考案されたのだそう。

青春のクライマックスを応援する「F18」プロジェクト
『フレタグ』は、フィッツコーポレーションが手掛ける「F18」プロジェクトのアイデアによるもの。
これは、「青春の、あらゆる一瞬に、香りにできることがないか。」という想いのもと、同社が18歳と共に新しい香りの価値を創造する「香りのイノベーション」プロジェクト。
10代のピークでもあり、10代の終わりでもある18歳と真摯に向き合うべく、Z世代のインサイトを捉えるプロフェッショナルである「僕と私と株式会社」を企画パートナーとして迎えているという。
「僕と私と」CEOの今瀧健登氏は、「18歳の“言葉にしづらい素直な気持ち”を授業中の手紙交換のように香りでそっと伝える体験を目指しました」と語っている。
香りのプロとしてのフィッツコーポレーションの知見に、Z世代のメンバーが中心である「僕と私と」ならではの視点や感性が合わさることで、世代のリアルな感情に訴える斬新な製品が登場したというわけだ。
フレグランス『ボディファンタジー』に付属して発売
フレタグは、フレグランスブランド『ボディファンタジー』のボディスプレーに付属する形で発売。
ピュアソープやフリージア、キンモクセイといった人気の香りを対象に、1商品につき5枚のフレタグがランダムで封入されるとのこと。

■製品名:ボディファンタジー(フレタグ付き)
・対象の香り:ピュアソープ、ウェディングデイ、フリージア、スウィートピオニー、ホワイトムスク、キンモクセイ、ライラック、モモ、ミント(※店舗によって取扱いが異なります)
・1商品にフレタグ5枚が付属(フレタグはランダムで封入)
■価格:605円(税込)
■販売先:
全国のドン・キホーテ(一部店舗除く)
全国のマツモトキヨシグループ/ココカラファイングループの店舗(一部店舗除く)
企業の課題解決と若者世代のインサイトが結びついたこうした取り組みは、マーケティングやバズを超え、新しい文化を咲かせていくかもしれない。
企業の課題と若者世代のインサイトを結びつけたこの取り組みは、今後の商品開発における一つのモデルケースとなるかもしれない。