トラベルコが高速バス利用者の動向調査を発表、トップ利用層は「Z世代女性の推し活旅行」
旅行比較サイト「トラベルコ」を運営するオープンドアが、高速バス利用者の動向に関する調査結果を発表した。
この調査は、直近1年以内に国内旅行で高速バスを利用した18歳から59歳の男女990人を対象に実施されたもので、Z世代の「推し活」が市場に与える影響などが明らかになっている。
利用者の4割がZ世代で女性が最多。
ヘビーユーザーの目的は「推し活」だった
高速バス利用者の性年代別構成を見ると、18歳から29歳のZ世代が全体の約40%を占めており、特にZ世代女性の割合が23.2%と最も高かった。
また、年間利用頻度では、年間5回以上利用するヘビーユーザーが乗車回数全体の37.7%を占めるなど、一部の利用者が市場を支えている構造が見て取れる。


Z世代の利用者に絞り、乗車回数ごとの旅行目的を分析したところ、興味深い傾向が明らかになった。
年1回のみの利用者では「観光」(49.2%)が最多だったのに対し、年5回以上利用するヘビーユーザーでは「推し活」(54.3%)が過半数を占める結果に。
「推し活」の内訳としては、「コンサート・音楽ライブ」が74.4%と突出しており、イベント参加のための移動手段として高速バスが積極的に利用されていることがうかがえる。


「安さ」を最優先、節約分は推し活へ
Z世代が高速バスを利用する理由を目的別に尋ねたところ、いずれの目的でも「なるべく安い価格で移動したかったから」がトップだった。
特に「推し活」目的の利用者ではその割合が76.7%と最も高く、「旅先で自由に使えるお金を増やしたかった」「宿泊費を浮かせることができる」といった理由も上位に。
移動費や宿泊費を抑え、イベントやグッズ購入に費用を充てたいという意向が強く表れたかたちだ。

一方で、利用者の悩みとしては、「どのタイミングで買えばお得になるのか不明」「本当にお得に予約できたか不安」といった価格に関する不安が上位を占める結果となった。

【調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象者:全国18~59歳男女
回答者数:スクリーニング調査※ 40,000人/本調査990人
調査期間:2025年6月18日(水)~6月28日(土)
※スクリーニング調査:本調査の対象者を抽出するための調査。今回は直近1年以内に国内旅行を行い、その際に高速バス・夜行バスを利用した人を抽出






