祖父母と孫だけで旅する「孫旅」が世界的なトレンドに。ヒルトンがグローバルトレンドレポートを発表

ヒルトンが、最新の旅行トレンドを分析した『2026年版グローバル・トレンド・レポート』を発行した。

このレポートでは、親世代を伴わず、祖父母と孫が一緒に休暇を過ごす「孫旅」の人気が、日本を含むアジア太平洋地域で高まっていることが明らかになっている。

日本の3分の1以上が経験または計画中

調査によると、アジア太平洋地域全体では6割の人が「孫旅」を経験、または計画していると回答。

日本ではその割合が37%と、中国(86%)やインド(79%)には及ばないものの、着実に広がりを見せている。

日本の家族にとって「孫旅」の主な動機は、「新しいことを一緒に体験すること」(47%)が最多。

アジア太平洋地域全体では「忘れられない思い出をつくること」が最大の動機となっており、日本の家族は「発見の共有」や「文化探求」への意欲がより強いことが示唆された。

© ヒルトン

祖父母のウェルビーイング向上にも

また、回答者の7割以上(71%)が、家族旅行は祖父母のウェルビーイング(心身の健康や幸福)を向上させると考えていることもわかった。

祖父母にとって、孫と過ごす質の高い時間が旅行で最も大切な要素とされており、多世代での旅行が心身に良い影響をもたらすと考えられているようだ。

こうした背景から、ヒルトンでは、あらゆる世代が快適に過ごせるよう、コネクティングルームの確約や、幅広い世代に対応したウェルネスプログラムなどを提供していくとしている。

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休息より家族の時間、食文化への関心も高く

グローバルでは、レジャー旅行の主な動機として個人のリフレッシュが挙げられることが多いが、アジア太平洋地域では「家族での有意義な時間」が最優先事項となっている。

日本の回答者も半数以上(52%)が同様の考えを示した。

旅行中のアクティビティとしては、食体験の追求(64%)や歴史・文化的名所の訪問(58%)が上位を占めており、家族での発見や学びを重視する傾向がうかがえる。

ヒルトンは、こうしたトレンドの変化を捉え、世代を超えた絆を深める旅の体験を重視していくとコメントしている。

Top image: © ヒルトン
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