Z世代の4人に1人、航空券予約は「旅行前の1週間以内」
念入りにリサーチして、数ヵ月前から航空券や宿の予約をする──。そんな旅の定番の流れは、20代には当てはまらないのかもしれない。
「Skyscanner Japan株式会社」が、Z世代の旅行インサイト・トレンドを探る「Z世代の旅行に関する調査」の結果を発表。これが非常に興味深いものとなった。
Z世代はパパッと効率よく旅行を計画
まず、Z世代の旅行を促すきっかけとして多くの声が挙がったのが、やっぱりSNS。具体的には半数に近い42%で、次点で家族や友人との会話が38%。結果が示すようにリアルの会話よりもInstagramやTikTokといったプラットフォームの方が、彼らにとってより重要な情報源だということがわかる。そして、SNSきっかけで旅行を決めた人たちは、その後の行動もじつに迅速。
サンプル数男女1000人のうち、2024年に旅行に行った、もしくは旅行の予定があると回答したZ世代316人と、やや分母は少ないなかでの回答ではあるが、「航空券は何日前に購入しているか」という質問に対し、25%が以下のように回答している。
「旅行1週間前よりギリギリで航空券を購入した経験がある」。
2日以内、ないし2〜3日前との回答も12%というから驚きだ。時間への価値感覚が高い現代の若者は、旅行においてもタイパよく準備を進めている様子。旅行に行くことを決めるのも、準備を進めるのも、ある意味では「思い立ったが吉日」ということだろうか。
最大の目的は“映え写真”にあり
また、旅の目的もじつにユニーク。
「旅行中、次のうちどれをしたいと思いますか?」という問いで、もっとも票を集めたのは、「そこでしか撮れない写真を撮る」で40%。これは「リラックスしてくつろぐこと」(37%)や「アクティビティ」(28%)を抑えての堂々トップだ。
撮影した映える写真や動画をSNSにアップして、それを見た友人や不特定多数の同年代が旅行に行って写真を撮る。そしてSNSに投稿……。そんなプラスの循環が生まれているのかもしれない。