じつは、日本の旅行者の4人に1人が「流行りの◯◯」を体験していた!
日本の皆さん、旅行プランを計画・予約する際、“クリエイティブな旅”を心がけたことはある?
近年、世界の旅行客の間では「新しい体験」を求めて、選択的な旅を計画するのがトレンドになっているらしい。
いったい、クリエイティブな旅とはどんなものなのか。キーとなるのは、宿泊施設や旅先でのアクティビティの選び方にあるようだ。
まず、皆さんは旅先の宿泊施設を選ぶときにどんなことを意識してるだろう。
コスパ、設備、景観、アクセス……色々あるなか、世界の“クリエイティブ・トラベラー”たちが着目しているのは「サステナブルな取り組みをしている」宿泊施設だそう。
先日、大手旅行予約サイト「ブッキングドットコム」より発表された2022年の「サステナブル・トラベル」に関するレポートを見てみよう。
それによると、世界の旅行者のうち71%もの人々は「今後1年間において、よりサステナブルな旅を心がけたい」と回答。
コロナ禍で環境問題への意識が高まったのは言うまでもないし、7割以上の人々が旅行にサステナビリティを求めているというのも納得できる。
また、サステナブル・トラベルを作り上げる方法は宿泊施設の選択だけではなく、ピークタイムを避けたり、現地の文化に触れられるアクティビティを体験する、公共交通機関を使用するなど様々だ。
そして、サステナブルな旅は単に「環境に配慮すること」以上の意義を持つもので、こういった意図的な選択は人々のクリエイティビティに結びついているのだそう。
ブッキングドットコムのCEO、グレン・フォーゲル氏はいう。
「サステナブルな旅行の意義は人によって異なっていて、自然環境保護だけではなく、社会・経済・文化への影響を勘案する必要があります」。
一方で日本の旅行者はというと、上記の回答をした人は46%にとどまり、世界と比べるとまだまだ認知度が低いことが明らかに。
ただ、昨年と比べ数値は少なからず上昇していて、特に注目したいのは「過去1年間にサステナブルな宿泊施設に滞在した」と回答した旅行者が25%もいるということ。
じつに4人に1人の旅行者が、この1年の間に「サステナブル・トラベル」を体験しているというのだ。
昨年のレポートでは、日本国内におけるサステナブル・トラベルへの意識が低いのは「施設側の発信力の低さ」も原因の一つであることが指摘されていて、世界との差を考えるとこの課題はまだまだ改善の余地がある。
とはいえ、26%の旅行者が「過去1年間にオンライン旅行サイトでサステナブルな宿泊施設を見たことがある」と回答し、28%の人は「旅行の予約前に積極的にサステナブルな取り組みに関する情報を調べている」と答えているなど、少しずつ認識は広がってきているとも言える。
「じつは日本でも、4人に1人が旅行のトレンドに乗っている」と考えれば、耳馴染みのない「サステナブル・トラベル」という言葉もなんだか身近に思えてくるのは、筆者だけだろうか。
昨年から、ブッキングドットコムではサイトに掲載する宿泊施設に対してサステナブル・トラベルバッジというシステムを導入し、環境への配慮に取り組んでいる宿泊施設が一目で分かるようになっている。
第三者機関による審査を通過した証明であるバッジのおかげで、宿泊施設に関する長時間の下調べや情報の精査も必要ナシ。
お手軽に選択的で意図的な“クリエイティブ・トラベラー”になれちゃうというわけ。
魅力的だと感じたそこのあなたは、旅行を楽しむだけで時代を先取れるチャンス!ということで、旅行を計画する際にはぜひ注目してみて。