海外旅行に飽きたなら「あの世」に行ってみませんか?
人生は旅のようなもの。
旅で大切にしたいのは、どこに行ったかよりも、何を感じ何を考えたか。だからこんな「トリップ体験」ができたら、どんな国を訪れるよりもよっぽど、「自分を再発見」できるかもしれません。
これぞ究極
「死」の体験旅行
「死の体験旅行」は、アメリカが発祥と言われているプログラム。体調が悪くなり、病院で検査を受け、病気を告知され、治療から緩和ケアへと移り、そして亡くなっていく…という、死に至るまでのストーリーを「旅」します。
実際にはリアルで体験してほしいのですが、簡単に概要を説明すると、こんな感じ。
01. 大切な人やものを、紙に20個書き出す。
02. 講師が語るストーリーに従って、書き出した「大切なもの」を順に丸めて捨てていく。
03. ストーリーが進むにつれて大切なものが減り、死に近づいていく。
自分が何を、どのように手放していくのか選択していくこと。そしてそれをもう二度と取り戻せないことを実感しながら、「死ぬ」ということに歩み寄ります。
「失う」を疑似体験すると
大切なものに気付く
「死」を見つめるということは、その裏側にある「生」を見つめることにも繋がります。
「自身の中で様々な感情が揺れ動いた時間でした」
「ささやかな『大切なもの』が次から次へと思い出され、こんなにも多くの好きな物事に囲まれていたのかと、ますます幸せな気持ちになりました」
「最後に私に残っていたものは、想像だにしていないものでした」
過去の参加者からはこのように、生きていることのありがたさを実感する声が数多く寄せられているそう。矢のように過ぎる毎日を生きている私たちにとって、一度立ち止まって自分の人生を見つめ直す、穏やかな時間となりそうです。
「死の体験旅行」は、「まちのお寺の学校」主催、僧侶の浦上哲也さんがファシリテーターで、東京都豊島区の金剛院にて定期的に開催されています。次回の5月17日開催分はすでに予約が満員となっていますが、今後も定期的に開催される予定だそう。
行きたいリストに追加しておきたい「旅先」です。
ゴールデンウィークには、寺社フェス「向源」も開催。こちらも死の体験旅行は満員御礼ですが「唱題行体験」「お坊さんと話そう」等、気になるコンテンツがたくさんです。