こんなホテルが欲しかった!泊まれるアート「BnA Koenji」が東京・高円寺に誕生
新進気鋭のアーティストが手がける作品に彩られた「アートホテル」。ここに宿泊するだけで、誰でもアーティストのパトロンになれるーー。そんな新しいビジネスモデルを展開するのが、Bed & Art Project (BnA)の共同代表であり、建築家の福垣慶吾さん。
アーティストと旅行者をつなぐ
ホテルの新しい形
2015年2月、「泊まれるギャラリー」をテーマに、Bed & Art Projectの第1弾「BnA Ikebukuro」が池袋に誕生。続いて、同年8月、京都にオープンしたのが、200平米を超える大きな町屋を改装した「BnA Kyoto」。
同ホテルは、利益の一定割合を参加アーティストに還元することで、アーティストが継続的な収入を得られる仕組み。宿泊者が部屋の実質的なシェアオーナーになるというものだ。そして、2016年2月、同プロジェクトの第3弾として、高円寺にオープンするのが「BnA Koenji」。
写真上:「BnA Kyoto」の 玄関(作家、Doppel)
写真下:「BnA Kyoto 」の寝室 (作家、窓:Bakibaki、右壁画:simo)
「高円寺周辺には、エッジの効いたアーティストがたくさん集まっています。街中に点在するアトリエで自らの作品を発表するなど、既にクリエイティブ・コミュニティーができあがっていることから、この街を選びました」と、福垣さん。
アートルームが
高円寺エリアに点在
「BnA Koenji」は、既存のホテルの形態とは少し違っている。まず、3階建てのビル建物を改装した「フロントデスク」には、宿泊部屋となるアートルームのほか、アーティストや旅行者たちが集うバー&ギャラリーを完備。その周辺に、2~3部屋のアートルームを持つ「クラスター(塊)」を複数つくる予定。
ゲストは高円寺についてまず「フロントデスク」でチェックインしてから、それぞれの部屋に案内され、町中に散らばっていく。旅行者がホテルに泊まるだけで自然と地元のコミュニティーと交流ができる構造だ。
最終的に高円寺エリアに30~40部屋を展開予定。その後は、クリエイティブなコミュニティーを世界に発信し、マネタイズする一つのモデルとして各国のアーティストの住む町に輸出することを目指している。
だが、グランドオープンに向けての改修費用が不足している模様。現在、クラウドファンディングサイト「READYFOR」のコチラのページで資金を募っている。
コンテンツ提供元:READYFOR