瀬戸内国際芸術祭に登場した、新感覚アート「檸檬ホテル」。一体コレってなに!?

現在、夏会期が開催中の瀬戸内国際芸術祭2016。会場の一つである豊島は、「豊島美術館」や「心臓音のアーカイブ」、さらには、スプツニ子!が手がける「豊島八百万ラボ」など、特に注目作品の多い島として認知されています。

ここで紹介する「檸檬ホテル」は、そんな豊島に夏会期より新たに加わったアート作品。なんでも、この中で行なうちょっと変わった行動「ほほレモン」とやらが話題になっているそう。

「2人でカップルになりなさい。相手がいない場合は、現れるまでしばし待つ」

「檸檬ホテル」は、このようなメッセージに従って体験するアート作品。築90年の古民家をリノベーションしています。

ほほ檸檬しなさい。

指示通りカップルになったら、イヤホンガイドを1台とり、2人でヘッドホンを装着。番号を押して、流れてくる音声に従いましょう。どうしても相手がいない場合は、1人でもOK。

最終的にあなたたちは、豊島レモンで草木染めされた黄色い部屋「檸檬写真館」で、「ほほ檸檬」をすることになります。一瞬頭に「?」がよぎるワードですが、こういうコト。なるほど!

2人でその様子を自撮りし、ハッシュタグをつけてInstagramに投稿。それ自体がアート作品になるという構図です。

ホテルというだけあって、宿泊も可能!

Photo by takram
Photo by takram

「檸檬ホテル」は作品であり、名前の通り宿泊施設。しかも、一日一組限定という特別感も魅力でしょう。

宿泊者に提供されるのは、豊島で取れた新鮮な野菜や魚など地の素材を中心とし、豊島レモンや豊島オリーブオイルをふんだんに使用した島の料理。自家製レモンサワーは自慢の逸品だそう。さらに、翌朝は豊島レモンで染めた布の、淡く黄色い光のなかで目覚めることに。これでもか!というくらいの檸檬っぷり。

これも立派な「インタラクティブアート」

Photo by takram

ただ、鑑賞するだけじゃない。参加して一緒に作り上げる「インタラクティブアート」が流行中の現代。国内だとチームラボが筆頭と言えそうですが、そこには必ずしもデジタルテクノロジーが必須というわけではないはず。この「檸檬ホテル」だって、人がいて初めて完成する、立派なインタラクティブアートですよね。

宿泊予約は、毎月1日に2ヶ月先まで受付開始。現時点ですでに8月から10月の予約はいっぱいという人気ぶりです。

最高に檸檬を感じる不思議な体験、あなたはしてみたい?

Licensed material used with permission by スマイルズ, pipppppi
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。