あえて地方公演に出向く、新たな旅行スタイル「gig-tripping」がアツい!
大好きなアーティストのツアーが発表されたけど、いっつも同じ会場ばかり……。目的はライブやコンサートなのだから、本来はそれでもいいはず。だけど、どうせならばその地をもっと楽しみたくはない?
ソレ、できるんです!
音楽×旅を叶える新たな旅行スタイル
「gig-tripping(ギグ・トリッピング)」
そんなわがままなニーズを叶える、音楽と旅行を組み合わせた旅行スタイル「gig-tripping(ギグ・トリッピング)」が、いま欧米を中心に新たなムーブメントになりつつある。お気に入りのアーティストのライブ開催地に合わせて旅行を計画するというもので、これがいま海外の若者のあいだでウケているらしい。
目新しい概念ではないものの、特徴的なのは1ヵ所ではなく、2〜3ヵ所の公演を周るということ。例えば、あるアーティストの全国ツアーが発表されたとする。都内に住んでいれば東京や横浜の公演に訪れるのがベターだが、そこで思いきって新潟公演に行ってみる。なんなら富山公演にも。解釈はこういうことらしい。
「gig tripping」
メリットとデメリット
こういったライブありきの旅行スタイルが話題になっているのは、海外では消費者の需要の強弱によってツアーチケットの販売価格が自動的に変動する「ダイナミックプライジング」の採用が主流になっているからだそう。そのため、同じツアー公演であっても都市部と郊外でチケットの値段や競争率に、大きな差が生まれるというわけだ。
そこへいくとgig-trippingには、地方公演のチケットを購入することで旅費を安く済ませられるという節約要素に加えて、親しみがない地方会場の熱気や新鮮さを楽しめるというメリットもある。
反面、ライブが開催される期間は地方公演であっても大勢のファンが押し寄せるため、交通機関の混雑や過密状態が予想されるというデメリットも。また、交通費や宿泊代、その他諸々にかかる総費用は場所によって異なるため、時にはgig-trippingの方が値段がかさばる、なんてことも。行く前には、それが合理的かつ経済的であるか精査する必要がありそうだ。
日本国内でこの旅行スタイルを取り入れるのはハードルが高そうだが、もし海外にコンサートを観に行く際には、gig-trippingを取り入れてみるのも一考かも。