荷物は最小限、身軽さ最強!新たな旅のスタイル「フライング・ネイキッド」

海外旅行の計画、ワクワクするいっぽうで、航空券の価格や何かと費用がかさむことへの不安もつきまとう。そんな旅行者の間で、新たなトレンド「FLYING NAKED(フライング・ネイキッド)」が注目を集めているという。

まさか、全裸で飛行機に搭乗するって話ではないとは思うが……。

さよなら、受託手荷物料金!
「フライング・ネイキッド」の魅力

新トレンドを紹介するのは旅行メディア「Travel Noire」。もちろん、飛行機内で大胆な行動に出るという意味ではない。フライング・ネイキッドとは、高額な受託手荷物料金を回避し、機内持ち込み可能な荷物だけで旅立つ、賢くスタイリッシュな旅のスタイルのことらしい。

航空会社の収益源として、近年増加傾向にある「受託手荷物料金」。同記事によると、アメリカの航空会社は2023年に手荷物料金だけで、じつに約70億ドルもの収益を上げているという。フライング・ネイキッドは、こうした受託手荷物料から解放されるだけでなく、空港での待ち時間短縮や荷物の紛失リスク軽減といったメリットも享受できるという点にどうやら目をつけたトレンドのようだ。

フライング・ネイキッドを実践する旅行者たちは、工夫を凝らして荷物をコンパクトにまとめている。服に複数のポケットを縫い付けたり、ネックピローに荷物を詰めたりと、そのアイデアは実にさまざま。また、現地調達を徹底し、帰国前に不要になったものは処分するというツワモノも。彼らの行動からは、従来の旅行の常識にとらわれない、自由な旅のスタイルが垣間見える。

 フライング・ネイキッドが体現する
新たな価値観

フライング・ネイキッドは、単なる節約術としての一面だけでなく、現代社会のトレンドであるミニマリズムサステナビリティを体現しているという点も見逃せない。本当に必要なものだけを選び、所有ではなく経験を重視するミニマリズムの考え方は、旅のスタイルにも変化をもたらしているのではないだろうか。

また、荷物を減らすことは航空機の燃料消費削減に繋がり、環境負荷軽減にも貢献する。となれば、環境問題への意識が高まる昨今、フライング・ネイキッドは、地球にも優しいサステナブルな旅の選択肢として、今後ますます注目を集めるに違いない。

旅行の未来を創造する
フライング・ネイキッド

2025年には、主要航空会社が手荷物ポリシーの改定を予定しており、フライング・ネイキッドの流れはさらに加速する可能性がある。旅行者の意識の変化が、航空業界の常識や料金体系に一石を投じる日はそう遠くないかもしれない。

来年、あなたはこの流れに身を任せてみる? それとも、従来のスタイルを貫く?フライング・ネイキッドは、私たちにこれからの旅行のあり方を問いかけている。

Top image: © iStock.com/champpixs
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