いつかは泊まりたい世界の宿 #25「ume, yamazoe」
みなさん、旅行してますか?
私はしています。
国内でも海外でも、どこへだって。
妄想で!
都会にあるものがなくて
ないものがあるホテル
ご多分に漏れず、コロナ禍で地方移住に憧れました。
田舎暮らしを味わいたくて、映画『サマーウォーズ』は何度観たかわかりません。っていうか、もはや仕事中にBGMとして流していたことも。
なので、ここを見つけたとき、興奮しちゃったんです。
歴史と風格を感じさせる外観の佇まい……
心地よい風がすーっと吹き抜けそうな居間……
周辺に広がるきれいな緑色の茶畑……
陣内家っぽくないですか!?(違うと思う人がいたらごめんなさい。)
奈良県・山添村。あの空海から伝えられたとされる由緒正しき大和茶の名産地。
ここで、もともとは村長さんの自宅だったという築100年超えの古民家をリノベーションした1日3組限定の宿が「ume,yamazoe」です。
徒歩でしか通れない細い坂道をのぼった集落の頂上にあって、場所によってはネットが繋がらない。近くにスーパーやコンビニもない。ついでにテレビもない。そんなわけでコンセプトは“ちょっと不自由”。
でもってアクティビティが充実しているとかではなくて、むしろアメニティやルームサービスもほとんどありません(完璧な冷暖房も)。
じゃあ何があるの?
それは、強い土にきれいな水、澄んだ空気。お茶の栽培に重要といわれる自然本来の豊かさが、全部。
人の声や車の音の代わりに鳥の声や風の音、川のせせらぎも聞こえるし、排気ガスの代わりに草木の香りが漂ってくる。
客室にいるだけでも充分に体感できるのに、もっと自然と調和できるよう庭にはフィンランド式サウナが。
サウナーだらけの「TABI LABO」の中では経験が浅いわたしだけど、こんな環境で水風呂や外気浴を体験しちゃったら……もう一気に玄人級!?
自然だけじゃなくて、人との調和もここのコンセプト。だから、食事は母屋にあるコの字型テーブルで宿泊者みんな一緒にとるのがルール。
そういえば、栄ばあちゃんも「いつも家族そろってごはんを食べること」って言ってた(サマーウォーズの話しつこい?)。
そして、この食卓には近所のおじいちゃんおばあちゃんが「これ使いよし!」と持ってきてくれた採れたての野菜が並ぶことも日常茶飯事なんだって。
地域ぐるみでわたしたちを迎え入れてくれるって、なんてあったかいんだ!
都会にあるものがなくて、ないものがある。
お客さんというよりも、住民になったかのような気分で山添村を満喫できるホテル。
ただ憧れていただけの地方移住。だけど、この長閑な空間に身を置いていると、自分にとって“ある”といいものと“ない”でいいものが自然と取捨選択できて、なんだか大きな一歩が踏み出せそうだな〜、と思ったのでした。
<ume, yamazoe>
【住所】奈良県山辺郡山添村片平452
【料金】34,900円~ ※1室2名2食つき
【公式サイト】www.ume-yamazoe.com
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もう止まらない!
「いつかは泊まりたい世界の宿」
あんなことやこんなことまで
妄想しちゃっているよ。
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