いつかは泊まりたい世界の宿 #7「Lloyd Hotel」
乾燥肌のカレのために……♡
アムステルダムの「Lloyd hotel(ロイド・ホテル)」は、刑務所だった建物を利用したホテルとして日本でもわりと有名。だけど、最初に写真を見た時、あれっ?と思った。
話題になるだけあって内装も洒落てるし、部屋毎にデザインコンセプトが違うっていうのもおもしろい。アイコニックなブランコのある部屋なんかは、たしかに素敵。ただ、どの写真からも“元刑務所”を感じない。
調べてみるとすぐに答えがわかった。
このホテルの建物は、最初はホテルだったらしい(変な言い方だけど)。それが刑務所に転用された後、現在のホテルに改装されたのだ。刑務所っぽくなくて当然。もとを辿ればホテルなのだ。
「なんだ、どうりでカッコイイわけだ」とちょっと冷めたわたしだったけど、1枚の写真をみて、ビビッときた。
この写真。
たぶん、ロイド・ホテルのなかでは、かなりランクの低い部屋だと思う。
写真からも狭さが伝わってくる。ソファとか、デスクとか、ビジネスホテルにもある家具が一切ない。なによりも、シャワールームとベッドルームの仕切りがない!
じつは、そこに惹かれた。
わたしのカレは乾燥肌がひどい。一度一緒に冬のパリに行ったことがあるけど、カレは乾燥した空気に四苦八苦していた。わたしたちカップルの間ではヨーロッパ=乾燥のイメージがある。
でも、ロイド・ホテルのこの部屋は、きっと湿気がすごいはず。部屋全体がシャワールームみたいなもの。カレもきっと気に入るに違いない。
それに「わたしが加湿して、ア・ゲ・ル♡」なんて言いながら、ベッドに横たわるカレの眼の前でシャワーを浴びるとか、バカみたいなイチャイチャもできそう。
ヨーロッパで一番、乾燥対策がなされているホテルの部屋だよ、ここはきっと。
住所:Oostelijke Handelskade 34, 1019 BN Amsterdam, オランダ
1泊2名あたりの料金:約8,800円〜(2019年2月17日現在)