練馬・豊島園駅近くで見つけた「カレー」から「かき氷」への意外すぎる流れ

東京・練馬区にある「豊島園」に向かって歩いていると、おいしそうな昔ながらのかき氷屋さんを見つけた。

「かき氷屋さんは、どうやって生計を立てているのだろう。そもそも、そんなにかき氷って売れるのだろうか」

そんなことを考えつつも店内に入ると「カレーとかき氷のセット」が目に入った。辛みからのかき氷? ありかもしれない……。

その店の名前は、「食堂 八(はち)」。

かき氷を売りたくてカレーを始める
という逆転の発想

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© 2018 inagaki masanori

聞けば、最初はかき氷だけを売っていたという。

「かき氷だけだと、冬にはなかなか売れないんですよね。当たり前ですけど。で、冬にかき氷を食べてもらうにはどうしたらいいかなって考えたら、カレーに行き着いたんです」

と店主の松島さん。

かき氷から始めたというだけあって、かき氷には一家言あるようだ。

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© 2018 inagaki masanori

メディアの取材などでもよく取り上げられるのが、「チャイのかき氷」だ。カレーとの相性もいいので、アイコン的な存在として一緒にオーダーされるという。

たしかにチャイのかき氷は珍しいし、しっかり香辛料が効いたチャイと練乳がかかっていて「こう来たか」と唸らせられる。

なにせ、今年の夏は暑い。ふわふわの氷とチャイ、うまいじゃないか……。

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© 2018 inagaki masanori
チャイみるくのかき氷(500円)

「でも、チャイのかき氷ってなんか飛び道具的でしょ? 僕らとしてはかき氷屋なので、うーん……、やっぱり抹茶を食べてもらいたいんですよね」

と言いながら、カレーを目の前に置く店長。

ちなみにここのかき氷、写真を見てもらえれば分かるように、スモールサイズでも手まりほどの大きさで、けっこうお腹がいっぱいになる。

主役のかき氷も超えそうな
カレーのインパクト

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© 2018 inagaki masanori
エビのスパイス炒めごはん(1300円 豆カレー、あさりカレー付き)

この日に用意されていたのは、あさりのカレーと、ダル(豆)カレー。

これが、かき氷のおまけかと思いきや完成度の高さが半端じゃない。じつは、店主の趣味はカレー作り。昔から参加していた、とあるカレー部の活動で、日本国内のカレーを食べ歩きまくり、さらには作りまくり、趣味の究極のカタチとして行き着いたものがコレだ。

「インドカレーではないですね。うーん、なんだろう。よくお客さんにインドのアレですか、なんて聞かれるんですけど、僕は知らなくて(笑)。強いて言えば “うちのカレー” です」

そして、ダルカレーはともかく、あさりのカレーがかなり辛い。水がないと完走しきれないくらいに辛い。辛いながらも、しっかりしたダシが効いてて旨い。辛い。

旨い、辛い…。「はっ!」

そうだ……かき氷が、いま食べたい!

ご褒美のかき氷は
サウナの水風呂のよう

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© 2018 inagaki masanori

突然だけど、僕はサウナも好きだ。かの有名な『サ道』を著したタナカカツキ先生が声高に叫んでいるのは、その水風呂の素晴らしさだ。

サウナの温、水風呂の冷。この落差こそサウナの気持ちよさであって、水風呂こそご褒美なのだと。

 

はい、待ってました、今度こそ「抹茶」。

おいしい辛さで充満した口のなかに、一気にかき氷を流し込む。

これは「ととのって」しまう。これまでの人生でこんなに “気持ちのいいかき氷” を食べたことがあっただろうか。2つめなのに、どんどんノドを通っていく。

夜の営業が楽しみだ

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© 2018 inagaki masanori
「食堂 八」の店主、松島さん

「この豊島園の駅のあたりは昔からよく通ってたところで、ある日このテナントに空きが出てたんですよ。そういえば、妻がかき氷屋をやりたいって言ってたなと思い出して、借りちゃったんです。でもあるとき妻に聞いたら、義母さんが老後にやりたいことだったそうで、僕の勘違いだったんですよね。ははは。それが6年前のことです」

氷、抹茶、あずき。かき氷も、試行錯誤を続けて今の姿がある。

「食堂 八」は2018年の夏に改装が終わり、9月からは夜の営業も始まる予定とのこと。今度は「カレー→かき氷→ビール」のフローを楽しみに来よう。

「食堂 八」

住所:東京都練馬区練馬4-15-18 
TEL:03-6767-8080
営業時間:11:30〜15:00
定休日:月曜日(※臨時休業あり)
公式SNS:Twitter/Instagram

Top image: © inagaki masanori
企画協力:ねりま観光センター

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