「サステナブル・トラベル」をするための予約サイト

かねてより新しい時代の旅行、すなわちサステナブル・トラベルの普及に力を入れてきた、大手宿泊予約サイトの「ブッキング・ドットコム」。 

さらなる取り組みとして発表されたのは、提携している宿泊施設への「サステナブル・トラベル」バッジの導入だ。 

©Booking.com Japan K.K.

このマークがついていれば、その施設はブッキング・ドットコムが「サステイナブルな取り組みをしている」と評価した施設だと分かる。

2021年はじめより、同社では「サステナビリティへの取り組み」の欄にて施設が取り組んでいるサステイナブルな活動を表示するシステムを実施してきた。 これは、 

 

・廃棄物の削減 
・エネルギーや音質効果ガス 
・節水
・地元コミュニティ支援
・自然環境

からなる5つの主要カテゴリーに分類して宿泊施設を評価するもの。

これに基づいた「バッジ」の導入によって、施設の持続性への意識をより簡単に認識できるようになる。

バッジの取得基準は上記の分類のほか、施設の所在地域ごとにも異なる基準を設けているそう。 

例えば、干ばつが発生しやすい地域では節水対策が基準となっていたり、再生可能エネルギーが普及していない地域内の施設が再生可能エネルギーを使用していれば「よりインパクトの大きい取り組みを行っている」としてバッジを取得できたりする。 

ブッキング・ドットコムのサステナビリティ部門ディレクターのマリアン・ギベルズ氏は、旅行者がサステナブルな宿泊施設を選択するという行動が、宿泊施設がよりサステナブルな運営を目指して行動を起こすきっかけにつながると考えますと語る。 

施設はバッジ取得に向けてサステイナブルな取り組みを強化するし、消費者が直接選択をすることで持続性への意識はより一層高まるというわけだ。

 

さて、今年前半に同社が公開した調査によると、日本人は世界基準と比較して持続性への意識が低いらしい。また、調査で挙げられた問題点の一つには「宿泊先による発信力不足」があった。 

この度実施される「バッジ」は、ブッキング・ドットコム側の評価によって簡単に判断ができることから、この問題の解決にも繋がりそうだ。 

旅行業界で高まるサステナビリティへの意識。牽引するブッキング・ドットコムの新システム、その成果に期待したい。 

Top image: © Booking.com Japan K.K.
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