プラスチック汚染されたインドの人気ビーチに現れた、ある意外なモノ

インド東部、ベンガル湾に面する都市チェンナイの海岸線が変わる。

タミル・ナードゥ州政府がプラスチック汚染撲滅に向け、人気ビーチに小さな売店「Manjappai Kiosk」を導入。


この記事の要点

・タミル・ナードゥ州政府はチェンナイの人気ビーチに小さな売店「Manjappai Kiosk」を設置し、プラスチック汚染に対抗する取り組みを開始

・この売店はソーラーパネルで運営され、環境に優しい布製エコバッグの自動販売機やプラスチックボトル・クラッシャーを備えている

・アプリ「Manjappai App」を通じて、使い捨てプラスチックに関する役立つ情報にアクセスできる

チェンナイの人気スポット「Besant Nagar Beach」にて、あるキオスク(=小さな売店)が設置された。これはタミル・ナードゥ州政府が、環境汚染に対抗するために導入したもの。「Manjappai Kiosk」と名付けられたキオスクは、公共の場でのプラスチック使用を監視し、プラスチックゴミ問題に対する意識を高めることを目的としている。

施設の開設式には、環境気候変動大臣のSiva V Meyyanathan氏と保健大臣のMa Subramanian氏が出席。「Meendum Manjappai」と名付けられた啓発団体を立ち上げ、市内を走りながら啓発活動を行うそうだ。

さらに環境気候変動の大臣補佐であるSupriya Sahu氏によると、このキオスクは太陽光発電で得たエネルギーで運営されており、主な役割はビーチの監視であると述べた。それにより市民のプラスチックゴミに対する意識を高めることが目的だという。

© PTI_News/X

キオスクの中には自動販売機があり、20ルピーを入れると環境に優しい布のトートバッグ(Manjappai)を手に入れることができる。さらに、店内に提示されたQRコードからアクセスできるアプリ「Manjappai App」では、環境問題に関する情報発信までしている。禁止されている使い捨てプラスチック製品や、エコフレンドリーな製造業者についての情報、また使い捨てプラスチック製品に関する苦情を申し立てることもできるのだという。

Sahu氏によると、このまま何もしなければ、2050年には魚よりも多くのプラスチックが海に存在することになるという。ビーチサイドに設置されたこのキオスクが、教育プラットフォームとして機能し、プラスチックゴミが海洋生物に与える影響について啓蒙することに焦点を当てている。

昨今、環境保護に対する関心が高まる中、タミル・ナードゥ州政府のこのような取り組みは、ビーチの美しさを保ちながら、市民の環境問題への意識を高め、行動を促すことを目指している。こういった革新的な施策は、サステナブル=持続可能な社会に向けた意識改革の一環として、今後も求められていくのであろう──。

参照元: Outlook

※本記事はGeneraitve AIを一部活用して制作しております。

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