【フランス】野菜やくだもの「プラ包装」2022年から禁止へ

プラスチックごみ削減の一環として、フランス環境省は2022年1月より、多くの野菜やくだものの包装にプラスチック類の使用を禁止することを発表した。

公表されたプラスチック包装なしでの販売を義務付ける品目リストによると、対象となるのはナスやタマネギ、ジャガイモ、トマト、リンゴ、オレンジ、メロン、バナナなどおよそ30品目

また、加工されたカット野菜やイチゴやブドウといった傷みやすく崩れやすい青果物に関しては、当面包装を継続するものの、2026年までにすべてのプラスチック包装を段階的に廃止する予定だ。

フランスといえばマルシェをイメージする人も少なくないはず。野菜など多くは計り売りの印象もあるが、同省によれば野菜やくだものの37%がプラスチック包装で販売されており、今回の措置によりプラスチックごみを大幅に削減できるとの見込みを立てている。試算では、年間10億以上の包装容器類が削減されるとも。

さて、このニュースを受けて日本のスーパーの生鮮売り場をあらためて眺めてみる。プラスチックトレーやビニールバッグ、ラップに包まれた野菜やくだもの。当たり前のように陳列する姿を異様とは思うまい。

が、ものによっては過剰包装であることはたしか。鮮度や清潔さは維持しながら、こうした包装からどう脱プラを図っていくか? 残念ながら日本はこの分野で遅れをとっていることは否めない。

レジ袋有料化だけでは、ただのパフォーマンスに過ぎないのかもしれない。

 

Top image: © iStock.com/Csondy
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。