お金を使うと自動で植林!「桜でできたデビットカード」が最高すぎる

脱プラスチックに向け、世界中が代替素材に注目している昨今。

ペットボトルやビニールはプラの大名詞だが、英語のスラングで「プラスチック」と呼ばれている身近なものをご存知だろうか。

それは、クレジットカード。日本ではあまり浸透していないかもしれないが、あれらのほとんどはプラスチックでできている。

そして、この常識を前時代的なものに押しやるべく立ち上がったのが、「treecard」という先進企業。

© treecard/Instagram

彼らが作っているのは、その名の通り木で作られたデビットカード

再利用ペットボトルと桜の木だけで作られたカードは一見すると玩具のようだが、正真正銘、決済に使えるホンモノだ。

マスターカードと提携した非接触型の決済機能を搭載し、Apple PayやGoogle Pay、さらにSamsung Payにも対応。

桜の木1本からおよそ30万枚ものカードを作れるそうで、生産過程のエコっぷりは圧巻といえる。

しかも、このカードで50ドル(およそ6000円)を利用すると、木が一本植えられるという衝撃の特典付き。

利益の80%は生物が多様な地域への植樹に寄付されていて、ブラジルでは4745ヘクタールに1960万本以上もの木を植えたという。すでに35カ国以上と提携しており、今後もその拡大は期待できそうだ。

自分で植林に寄付や参加をする必要はなく、カードを持っていればそれだけで自動的に環境に貢献できるというのは、それほど環境問題に興味がない人にとっても魅力的なのではないだろうか。

しかも、このカードと提携すれば銀行口座の維持費が無料にもなるらしい。オトクすぎる……。

今すぐにでも欲しいところだが、残念ながら現時点ではアメリカでしか発行されていない模様。いずれ拡大し、世界中で使われる時代が来ることを願いたい。

© treecard/Instagram
Reference: treecard.org
Top image: © Photoestetica/Shutterstock.com
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