スナック×駅ナカ!岩沼駅に誕生する“新しいサードプレイス”の可能性

仕事帰りの一杯、友人との語らい、地域の情報交換……。 「スナック」と聞いて思い浮かぶのは、そんな昭和レトロな風景だろうか。しかし、2025年3月、東北本線・岩沼駅にオープンする「駅中スナック」は、従来のイメージを覆す、全く新しいコミュニティスペースを提案する。

「JR東日本初」の試み

JR東日本グループが仕掛けるこの「駅中スナック」。運営を行うJR東日本東北総合サービス株式会社と、数々のユニークなスナックを手がける株式会社イナックの協業により実現した。「駅ナカ」という立地を活かし、地域住民の交流促進、沿線地域の活性化を目指す。

注目すべきは、「カラオケなし」「タバコなし」「深夜なし」という従来のスナックの常識を覆す、新しいコンセプトだ。JR東日本スタートアップ株式会社のプレスリリースによると、これは、より幅広い世代に、気軽に立ち寄れる空間を提供したいという想いによるものだという。

地域の個性を「つまみ」に

「駅中スナック 岩沼店」最大の特徴は、曜日ごとに異なる「チーママ」「セカンドマスター」が登場することだ。地元で活躍する人々との交流は、地域の魅力を再発見するきっかけになるだろう。

さらに、「恩送り」をテーマにしたシェアボトルサービスや、地域事業者と連携したイベントなども開催予定。「駅」という地域のハブを舞台に、人と人、人と地域が有機的に繋がる、これまでにないコミュニティ形成の可能性を秘めている。

「駅中スナック」は地方創生の突破口となるか

地方都市にとって、人口減少や高齢化は喫緊の課題だ。コミュニティの衰退が叫ばれる中、「駅中スナック」は、人々が自然と集い、つながりを育む場として、大きな可能性を秘めていると言えるだろう。

JR東日本グループは、2017年からスタートアップ企業との協業による新規事業創出プログラムを始動し、これまでに128件もの提案を採択している。「駅中スナック」は、そうした取り組みから生まれた、新しい時代の「駅」のあり方を象徴する存在と言えるだろう。その試みは、全国の地方都市が抱える課題解決の糸口となるかもしれない。

© JR東日本東北総合サービス株式会社

・店舗概要

所在地

東北本線 岩沼駅構内(宮城県岩沼市館下1丁目4)

開業日

2025年3月6日(木)

名称

駅中スナック 岩沼店

事業内容

軽飲食・物販スペース、イベントスペース

営業日

水曜日、木曜日、金曜日、土曜日

営業時間

18:00~22:00

店舗管理

LiViT

※営業時間・営業日は、今後変更の可能性があります。

詳細はhttps://www.instagram.com/ekinaka_snack_iwanuma/をご参照ください。

Top image: © JR東日本東北総合サービス株式会社
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。