ビッグバンからわずか数秒後に生命が誕生していた可能性

およそ137億年の宇宙の歴史のなかで、生命が誕生したのは約40億年前だとされている。しかし、「ニューヨーク州立大学」の天文学者Paul Sutter氏によると、ビッグバンのわずか数秒後に生命が誕生していた可能性もあるという。

同氏は、生命の定義を「ダーウィンの進化論の対象となるすべてのもの」として今回の考えを展開。そうすると、生命は地球上に遅くとも37億年前には誕生していることになるそうだ。

その当時の生命は現代の生物とよく似ているらしく、情報をDNAで保存し、RNAで情報からタンパク質を作り出し、そのタンパク質がDNAのコピーを作っていたとのこと。これは、ダーウィンが提唱した進化に必要な要素なんだそう。

ということは、当時の生命も何かから進化して生まれたはずだと考えられる。最初の生命の出現は130億年以上前にまで遡れると仮定でき、ビッグバンの直後に誕生した可能性もあり得るんだとか。

宇宙は未だ謎が多く、宇宙における物質の95%は未知の領域とされている。宇宙の真相に迫る過程で、生命の起源もよりはっきりと見えてくるのかもしれない。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。