プロポーズからわずか4時間後に結婚式を挙げた、しあわせカップル

ある調査によると、プロポーズから実際に式を挙げるまでに費やした期間を、約半数のカップルが10ヶ月以上かかったと回答したそうです。式場や招待客を決め、ドレスを選び…。たしかにいくら時間があっても足りなそう。ところが、それを周到な計画でたった4時間で実現させたカップルがいました。

この日、アメリカ最大のスキー場としても有名なコロラド州ヴェイルへと出かけたザックとキャシーのカップル。どこまでも尾根がつづく見晴らしのいいパノラマデッキでザックは突然、片ひざを付いてこうキャシーに語りかけました。

「キャシー、ぼくと結婚してくれるかい?」

突然のプロポーズではあったものの付き合いの深さから、真剣に結婚を考え始めていた二人にとって一緒になることは必然だったのかもしれません。キャシーは彼の言葉が終わらないうちに、二つ返事で最愛のパートナーからの申し入れに「Yes!」で答えたそう。

と、ここまではよくあるプロポーズの一幕。ですが、ここからがある意味彼女にとっての本当のサプライズ。わずか数時間後、ダンガリーにパンツスタイルのラフなキャシーの姿が一変するのです。

すべて織り込みずみの
劇場型プロポーズ

それは、プロポーズを成功させたザックのこんな言葉から始まりました。

「みんなのいる前でぼくはもうひとつキミに尋ねなければいけないことがある。今日、この場で結婚式を挙げないか?」

振り返るとキャシーの後ろには、何度も顔を合わせているザックの家族、苦楽を共にしてきた親友たち、そしてわざわざこの日のためにテキサス州から出向いてくれた両親の姿が。

「大丈夫、みんな用意してあるんだ。ドレスだって、大切な人たちだって」

家族の顔を見つけた瞬間あふれ出る涙が止まらなかった、のちに書き留めているキャシーさんの気持ちもよく分かります。だって、ある程度プロポーズの予感はあったにしても、同日にそのまま結婚式を挙げるなんて。普通に考えたらありえないシチュエーションな訳ですから。

婚約者から花嫁へ
その間わずか4時間

ほんの数時間前まで週末デート気分だったキャシーが、完璧な花嫁姿に変身。薄汚れたスニーカーも、もちろんヒールに履き替えて。この日のためにスタイリストもアクセサリーもブーケもカメラマンも、すべて用意していたザック。

とはいえ、ドレスだけは急ごしらえとはいかないでしょうに…。後日「Love What Matter」にこの日の模様を掲載したキャシーによると、母、姉、そして二人の親友が彼女が気に入りそうなウェディングドレスをそれぞれに選び、デザインの異なる4着を用意してくれていたんだそう。

こうしてプロポーズから4時間後、この日ヴェイルの山頂に集まった両家の親族と友人が立会人となり、晴れて二人は夫婦に。

盛大な結婚式を望んでいたわけじゃない。ハレの日のドレスを時間をかけて選ぶつもりもなかった。出席者のリストで苦労したいとも思っていなかった。大切な家族と友人たちに囲まれて式を挙げられればしあわせ、それをザックが一番理解していてくれたことがうれしいんです」と、キャシー。

もしかしたら、史上もっともプロポーズ→結婚式の感覚が短かかったしあわせカップルのお話でした。

Licensed material used with permission by Landon Momberg
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