「週に1時間の運動」をするかどうかで、職場でのストレスは大きく異なる。

自分の努力が上手く業績に反映しない。小さなミスをしただけなのに、必要以上に上司に怒られる。好きでもない飲み会に行かなければいけない。

仕事をしていると、こういった悩みや不満、ストレスとは、嫌でも付き合っていかなければいけません。だけど、その対処方法を間違えると「心の病」になってしまうリスクも。

職場環境を変えるという大きなことはできないけれど、自分の習慣を週に1時間だけ改めることで、先のリスクが深刻化する可能性をグッと下げらるようです。

自分のできる範囲の運動を
週に1時間するだけ

ニューサウスウェールズ大学のSamuel Harvey教授を筆頭に調査を行った、オーストラリアの研究機関「Black Dog Institute」は、週に1時間の運動をするだけでうつ病のリスクが下がると発表しました。

とは言いつつも、正直、こんなのどこかで聞いたことのあるような話。しかも、無酸素運動が良いのか、有酸素運動が効果的なのかと、一歩先の議論をしている人たちも…。

それでも紹介したい理由は、同研究では「この効果を得るために、運動の強度は関係ない」というから。要するに、ベンチプレスを100kg上げるための筋トレでもなく、マラソンを3時間以下で走るためのランニングでもなくて、自分のできる範囲で運動をすれば良いだけ。しかも、たったの1時間。

実験の被験者の数は、3万3千人以上。それなりに信憑性が高そうなスケールではないでしょうか。

実際に詳しい数字を出すと、1週間に最低でも1時間の運動をした人は、約12%もうつ病になるリスクが下がるのだとか。もちろん、継続するという仮定の上で。

Samuel Harvey教授は、ニューサウスウェールズ大学のニュースにこう語っています。

「今回の研究で得られたいくつかの発見は、非常に興味深いものです。ほんの僅かな運動でも効果が出るのですから」

ちなみに、週に運動を全くしなかった人は、運動をするグループに比べ、約44%もうつ病のリスクが高まっていたようです。

仕事で非常に疲れているのは承知の上です。だけど、週末の1時間くらいだったら、運動もできるのではないでしょうか。さらに、強度が強いものでなくても良いのだから。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。