宇宙から見た、地球で“最も美しい”場所とは?
先日、「NASA」が主催した「Tournament Earth 2021」のチャンピオンが発表された。
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士たちが、はるか宇宙から地球を撮影した画像のなかから、一般やNASAのスタッフの投票により「もっとも記憶に残る一枚」が選出されるこのコンテストで、数ある写真の中から1位に選ばれたのは......
青のコントラストと妖艶な渦巻がファンタジックな雰囲気のこちらの写真は、トルコ最大の水域にして世界有数の規模を誇る塩湖「ヴァン湖」のカット。
ヴァン湖は内陸流域であるため、アルカリと塩の濃度が非常に高いうえ、水の出口がないことからこのような特殊な景観が生まれるのだそう。
この写真は、2018年にNASAの宇宙飛行士のケイト・ルービンス氏が撮影したもの。
なお、超自然的で美しい見た目も然ることながら、この湖に伝わる“変わった噂”がさらにこの写真の雰囲気をスペクタクルにしたのだとか。
トルコの伝承によると、この湖には古代の首長竜のようなモンスターが住んでいるという(ん?こんな話、どこかで聞いたことあるかもw)。
また、この地域には「ヴァン猫」という希少な猫が生息していることも有名。オッドアイが頻発するというだけでも驚きだが、さらにこの猫は泳ぎが得意という異色の個性まで持っている(こちらは実話)。
さらに、「ヴァン湖」の湖底からは古代の城が発見されたことまであり、あの渦のファンタジックさは増すばかり。
これらの個性と写真の雰囲気とがマッチし、このたびの栄冠を手にしたというわけだ。
トルコではこの優勝に大変湧いているようで、これから観光名所として押し出されていくかも。
宇宙旅行も現実的になり、実際に遥か彼方からこの景色を見れる日もそう遠くないかも。「ウユニ塩湖の写真は見飽きたかも......」という人は、新名所・ヴァン湖の美しい風景はいかが?
トーナメントは終了したものの、宇宙飛行士による地球の写真は毎週更新されるとのこと。気になった人は、NASAの専用サイトを見てみて!