無重力の宇宙でも、胎児は正常に育つのか?その答えは

人類が宇宙へ行くことは可能。では、繁殖して成長することは可能なのか?

その答えを探るべく、山梨大学先端バイオテクノロジーセンターの学者、若山照彦氏とJAXAがタッグを組んだ。

結果、哺乳類は宇宙で繁殖できる可能性を秘めていたようだ。

彼らが行った実験は、冷凍マウスの胚を「スペースX」のロケットに乗せて国際宇宙ステーションに打ち上げ、微小重力下で4日間培養した後に地球へ戻し、地球の重力下で成長したマウスの胚と比較するというもの。

これにより、宇宙の限られた重力環境で「哺乳類の胎児が正常に発育できるか」を判断した。

結果、宇宙で培養された胚は地上で培養された胚よりも生存率が低かったものの、重力が哺乳類の胚盤胞形成と初期分化にそれほど影響を及ぼさないことが証明されたという。

また、コメントでは「将来的にマウスが出産できるかどうかを確認するため、ISSの微重力環境で培養した胚盤胞をマウスに移植する必要がある」と語っている。

今後、人類が地球の外に長期滞在または永住することを考えたとき、この研究結果は“人類の宇宙での繁殖”を可能にする重要なステップになるだろう。

微小重力で生まれ育つってどんな感じなんだろう?

地上で育つ人間より、背が高くなったりするのかな……

Top image: © Outer Space/Shutterstock.com
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。