今年は「地球1.7個分」の資源を使用する見積もり

2021年の「アース・オーバーシュート・デー」が7月29日に到来にしたことを、グラスゴー市議会のリーダーであるスーザン・エイトケン議員が発表を行った。

アース・オーバーシュート・デーとは、地球が1年間に再生する資源を、人類がすべて使い果たしてしまった日のこと。

つまり7月29日以降に私たちが消費する資源は、地球の再生限界を超えたものになる。このままのペースで消費を行うと、今年は「地球1.7個分」の資源を使用する見積もりになるようだ。

国連の出しているデータによると、1970年代初頭に私たちが消費する資源が地球の再生する資源を上回ってから、その割合も年々深刻化。去年2020年のアース・オーバーシュート・デーはコロナ禍における経済活動の衰退で8月22日となっていたが、2021年は2019年とほぼ同じ時期に到来している。

また今年は、カーボンフットプリントが昨年よりも6.6%増加し、世界の森林のバイオキャパシティは0.5%減少しているという。

グラスゴー市議会のリーダーであるスーザン・エイトケン議員は、今年11月にグラスゴーで開催される国連気候サミット「COP26」に関して、こうコメントを残している。

「私たちはここグラスゴーで、私たちが何をしているのかを世界に示す機会を得ました。真の変化を示し、気候と生態系の緊急事態に対応するために、都市として結束するのです。私たちの地球を第一に考え、一緒に#MoveTheDateをしましょう」。

ちなみに日本が消費している資源の量は、世界で5番目に多く、日本のアース・オーバーシュート・デーは5月6日だった。全体の足を大きく引っ張っている認識を持って、各人・各企業が#MoveTheDateを発信していくことが求められている。

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