戦後まもなく開催された、日本初の「婚活パーティー」
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
お見合い記念日
長引くコロナ禍で婚活にも変化が訪れているようで。
対面形式のパーティーや街コンなど、リアルなイベントがなかなか開催されにくい状況下、オンラインに場所を移して……ということらしいけど、さすがにそれでだけでは将来を共にするパートナーを決めるのは難しいですよね。
ところで、「街コン」といえば、知らない人同士が知り合うイベントとして、地域コミュニティが主催したり、イベント会社が企画するものなど、マッチングアプリ隆盛の現代においても、数々のイベントが開催されていました。
単純に男女が“出会いの場”を求めて、というだけでなく「商店街貸切り街コン」「BBQコン」「暗闇コン」「自転車コン」「アニメ好きコン」など、内容もアクティビティーも多種多様。
こうした街コンのルーツは、2004年に栃木県宇都宮で開催された「宮コン」らしく、それが全国へと広まっていったと言われています。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今日11月6日は「お見合い記念日」だそうです。現代ではお見合い結婚は数も少なくなってきましたが、考えてみれば、お見合いは長く日本に根付いた縁結びのひとつ。
で、なぜに「お見合いの日」となったかですよね。
戦後の1947年の今日、戦争で婚期を逃してしまった人たちに結婚の機会を与えるという趣旨のもと、当時の結婚情報誌「希望」が主催した一大イベント・集団お見合いが開かれたそうです。
会場となったのは、東京の多摩川河川敷。どこぞの体育館だのホテルじゃないってのがおもしろいじゃないですか。
まさかBBQというわけじゃないでしょうが、現代でいうところの婚活パーティーや街コンが70年以上前に実施されていたわけだ!
ちなみに、参加者は20〜50代の男女総勢386名。戦争で多くの男性が亡くなったこともあり、なかなか結婚相手に巡り会えない女性たちのため、というのが主旨だったとか。ここからどのくらいの数のカップルが誕生したんでしょうね。