数字で見る、アメリカ人の盲目的な「ピザ愛」がヤバい!

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

ピザの日
(National Pizza Day)

2月9日は「ピザの日」。ただしこれ、アメリカでの記念日ですけどね。ちなみに、日本は11月20日がピザの日として制定されています。

というわけで、今日はアメリカの食文化と切っても切れないピザについてご紹介していきたいと思います。

そもそもピザの歴史は古く、一説には5000年近く前から釜で焼いた平たいパンにトッピングを施したピザの原型が食されていたといいます。

やがてギリシャ人の入植地として開かれたナポリで発展、今で言うところのトマトソースにチーズをトッピングするといったスタイルが確率されました。で、これがアメリカにイタリアから移民たちとともに渡ってきたのが19世紀後半のこと。

移民たちは家庭でつくるパン生地の残りを薄くのばして焼きピザとして楽しんでいたそうです。ただ、ベースがパン生地のため、本場ナポリのそれと比べるとかなりふっくら厚めの生地だったとか。

イタリア生まれの「ピッツァ」が「ピザ」になった瞬間です。

で、これを食したアメリカ人たちが開眼!したかどうかは定かではありませんが、1895年、ニューヨークに初のピザ専門店「Gennaro Lombardi」が開店しました。

ところが、当時はそこまでアメリカ人に人気のなかったピザ。ブレイクしたのは、第二次世界大戦以降のこと。

イタリアに駐屯していた兵士たちが、現地で食べた味が忘れられず、戦後アメリカであのピザが食べたい!と懇願したとかしないとか。そんなこともあり、1945年以降、ピザスタンドが爆発的に増え、今日の国民食へと発展していったようです。

さて、アメリカ人のピザ愛は誰もが知るところ。じゃあ、どのくらい彼らはピザに侵されているんでしょう?

いくつかデータを集めてみました。

一日に消費されるピザの量
約100エーカー。時間に換算すれば
約1秒間で約350枚

全米のピザ専門店の数
約6万1270軒

一人当たりの年間消費量
10.432kg

全フードサービスの売り上げの
10%以上がピザ
年間約380億ドル

一番人気「ペパロニ」は
注文される全ピザの36%

土曜の夜はピザを食べるのに
もっとも人気のある曜日

もっとも人気のあるピザサイズ
直径14インチ(35.56センチメートル)

米国で生産されているチーズの
約80%はモッツァレラチーズ

生粋のピザ好き、ピザギークたちの発信する情報を並べただけでもアメリカ人のピザ愛が伝わってきますよね。

で、ひとつ気になったのがこんな事実。

アメリカ人は
ピザに「タバスコ」を使わない

そういえば、ピザにはチリ(とうがらし)かチリオイルがアメリカンスタイル、ですよね。じゃあ、ピザとタバスコってなに?

じつは、ピザにタバスコをかけるのは日本人くらいなもの。イタリアはもちろんのこと、世界でピザとタバスコがリンクするのはここ日本だけなんです。

なんでも、ピザが日本に入ってきた時期(1950年代)にタバスコも輸入されるようになったことなどから、喫茶店など飲食店で提供されるスパゲッティやピザに卓上調味料として添えられていたことが、“ピザにタバスコ”が浸透していくキッカケになったようですよ。

さあて、お昼はピザにしよっかな🍕

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