イタリア?アメリカ?NO!トルコのピザに舌鼓@赤坂

イタリア?アメリカ?NO!
トルコのピザに舌鼓@赤坂

赤坂でワインとつまみをカジュアルに楽しむ。バルもビストロもいくらでもあるが、向かう先はトルコ料理専門店「ターキッシュキッチン」。野菜や豆を使った豊富な前菜、ガツンとケバブも鉄板。でも、提案したいのは……あえてのピザ!

餅は餅屋と敬遠するのは早計。イタリアへと渡ったピザの原型はトルコにあり。アレンジの幅広さだって負けてない。

トッピングでなく、
はさんで味をつくりだす

©2019 HIROMU INOUE

ラフマージュン1728円(税込)

トルコでピザといえば「ラフマージュン」。生地の薄さ、淵まで具がのったスタイルはローマ風のそれに近いが、クリスピーな生地にトマトソースとひき肉のみという潔さ。チーズも存在しない、これがトルコにおけるプレーンピザだ。

焼けた生地の香ばしいにおい、わずかに感じるクミンのアロマ、スパイシーなひき肉の心地いい弾力……シンプルゆえに、いつもより五感が敏感になる。

それにしても、なんと深みのあるソースの鮮やかさよ。

トマトだけではどうしても酸味が勝る。そこでパプリカパウダーを加えて角をとり、色味を出しながらマイルドな味に落ち着かせる。シンプルなようでいて奥が深い。

これだけでも軽く一皿いけてしまうが、トルコ人に倣って3枚目以降は本場の食べ方で。付け合わせの「玉ねぎのマリネ」をはさんで食べる。甘酸っぱいザクロソースをかけた「生野菜」も外せない。ここに「レモン」をひと搾り。3つ揃ってはじめてラフマージュンが完成する。

©2019 HIROMU INOUE

合わせるならトルコワインだろう。

アナトリア地方、エーゲ海地方、トラキア地方など、産地の異なる豊富なトルコワインに出会えるのもターキッシュキッチンならでは。口当たりが軽くライトボディなものから、重厚で後味の残るラグジュアリーなタイプまで、ワインリストを眺めるだけで目移りしてしまう。

1本3,000円〜20,000円とレンジは広く、シーンに合わせて選べるのもうれしい。

ジューシーなケバブも
ピザではさむ

©2019 HIROMU INOUE

「炭焼きケバブの5種盛り合わせ」4900円(税込)。

主役はピザだけにあらず。やっぱりメインを張るのは、丁寧にローストしたジューシーなケバブ。チキン、ビーフ、ラム、ドネル、キョフテ(トルコ風ハンバーグ)の「炭焼きケバブの5種盛り合わせ」は圧巻のボリュームだ。

ここで生きてくるのが前述のラフマージュン。ジューシーな肉もピザではさむ。これまたトルコ流。百聞は一見に如かず。なるほど!と膝を打つに違いない。

©2019 HIROMU INOUE

「ターキッシュキッチン」

TEL:03-6230-2239
営業時間:11:30〜14:30(月曜〜金曜のみ)、17:30〜23:00(LO.22:30) 
定休日:日曜(パーティーの場合は営業)
HP:https://turkishkitchen.jp/

Top image: © 2019 HIROMU INOUE

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