ピザハット「ピザのためのワイン」を開発。原料は……トマトとバジル!

誰もが知る定番ピザチェーン「ピザハット」が、ホリデーシーズンに向けて意外すぎる新商品を発売し、話題を呼んでいる。

なんとそれは、ピザに合うように開発されたという「ピザワイン」。しかも、ただの変わり種と侮ることなかれ。そこには食のパーソナライズ化時代の到来を予感させる、ピザハットのしたたかな戦略が隠されていた!

狙いは「体験」
それとも……?

今回はじめてワイン事業に参入を果たしたピザハットは、米・カンザス州の家族経営ワイナリー「Irvine's Just Beyond Paradise Winery」と共同開発を行い、完熟トマトと天然バジルを使用した「Pizza Wine」を発売。

ピザとのペアリングを追求して開発された同ワインは、太陽の恵みをたっぷり浴びたトマトの芳醇な香りと、ほのかに香るトーストしたオークの香りが焼きたてのピザクラストを彷彿とさせるらしい。トマトからできているものの、冷やして飲むと白ワインのような味わいに近いという。

定番のペパロニピザはもちろん、発売を記念して復刻させた19.99ドルの「トリプルトリートボックス」との相性も抜群なんだとか。

©Pizza Hut

あなたなら、どんなペアリングで楽しむ?

「トマトを使ったワイン」という、一見奇抜にも思えるこの商品。しかし視点を変えてみると、食のパーソナライズ化が進む現代において、これは自然な流れなのかもしれない。

アレルギー対応やヴィーガンメニューなど、個々の食のニーズに合わせた商品やサービスが増えている昨今。「ピザに合うワイン」という、特定のニーズに特化した商品が登場したことも、ある意味必然と言えるだろう。

ピザハットが贈る「Pizza Wine」と「トリプルトリートボックス」のペアリングは、まさに同社からの挑戦状。これまで当たり前とされてきた食の常識を覆し、新しい価値観を創造しようという、彼らのメッセージが込められているように思える。

日本にヌーボーなお味が届くかは定かでないが、この機会に固定概念にとらわれない自由な発想で、食を楽しんでみてはいかが?

👀GenZ's Eye👀

Z世代の間で徐々に「ワイン」が注目を集め始めています。特に欧米のZ世代では、「ラ・ヴィエイユ・フェルム」というフランスのカジュアルワインが「チキンワイン(ラベルのニワトリ)」という名で人気に。日本でも、休日おしゃれで落ち着いた雰囲気のワインバルでおいしい料理とワインを楽しむ様子をSNSに載せている若者をよく目にしますよね。

今冬は「Pizza Wine」をはじめ、ワインブームが訪れるかも……?

Top image: © Pizza Hut
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。