ピザハットの「引っ越し専用ピザ」がバカ売れしているらしい

引越し作業の最中にサクッと食べられるもの。仮にこれを「引越しメシ」とでも定義した場合、アメリカでその王道に君臨するのがピザだそう。

なんでも、10人中9人のアメリカ人が引っ越しの際にピザを食べると回答するほど。わざわざ食器を出してくる必要もないしシェアもできるファストフードとして最適なのも頷ける。では、荷造りのあと、あるいは荷解き前ならば？床でピザを食べるほかないのか。

「Pizza Hutt」はそこに目をつけた。

引っ越しの真っ只中のアメリカ人の声に寄り添い、新たなサービスを展開させたPizza Hut。同社によれば、じつに79%もの人々が「引っ越しの際ピザを床で食べた経験がある」と回答したらしい。そこで、同国で引っ越しが盛んになるこの秋に向けスタートさせたのが「Moving Box Table」だ。

その名にあるとおり、手順通りに折り畳むとあっという間に厚紙がテーブルに早変わりする専用ボックスが付いたピザメニュー。ガランとした殺風景な部屋でも段ボールまみれの新居でも、とりあえずピザを心地よく楽しむ場所を確保してください。という粋な計らい。おもしろいじゃない。

Lサイズのメニューであれば、無料で「Moving Box Table」をオーダーすることが可能だそうで、全米で人気の引っ越し先3都市（ダラス、シャーロット、オーランド）の「Pizza Hut」の店舗において、すでに先月末から限定提供が始まっている。

公式Instagramの紹介動画に寄せられたコメントを見るに、ユーザーの反応は上々のようで、「I NEED THIS」「全米展開してほしい」といった声が。間もなく新生活を迎えるアメリカ人たちの心をしっかり射止めている様子。

ついでに紹介すると、Pizza Hutには「Home is where the Hut is （Pizza Hutのあるところに家はある）」なんてキャッチコピーも。なんだかミョーに納得してしまう（笑）