もっちもちの海藻入り揚げピザ「ゼッポリーネ」
海苔、わかめ、ひじきなどの海藻類を当たり前に食べる私たちですが、これって世界的にみても珍しい食文化だって知ってますか?そもそもヨーロッパや中東の人たちは、海藻を消化することすらできないという説もあるほど。
けれど、イタリアのこの料理に限っては別のよう。ピザ生地でつくる磯辺揚げという表現が近い「ゼッポリーネ」です。そのレシピをご紹介します。
〈材料〉
A ドライイースト:2g
A ぬるま湯:80ml青のり:小さじ1
塩:ひとつまみ
強力粉:70g
薄力粉:30g
揚油:適量
〈つくり方〉
ボウルにAを入れて混ぜてから、残りの材料を加えてなめらかになるまでこねて生地をつくります。これをラップして、2倍にふくらむまで1時間ほど寝かせておきます。揚げ油を170℃に熱して生地をスプーンですくって油に落とし、表面が薄く色づくまで揚げ、塩をふって完成。
強力粉、薄力粉、そして青のりを混ぜ合わせ、発酵させたら油で揚げるだけ。生海苔を使うと、より本格的な味が楽しめますが、青のりでも十分。磯の香りがビールにも、白ワインにもよく合いますよ。
アジア人だけが
海藻を消化できるワケ
ところで、歴史を紐解いていくと、日本では飛鳥時代にはすでに海苔を食べていた形跡が残っているようです。一説では、海藻に含まれるバクテリアが腸に入り、海苔を分解するための酵素を腸内でつくれるようになったことで、日本人を含む一部のアジア人の体質の中に、海藻を受け入れる素性ができあがったという見方も。