大西洋に発生した海藻の塊がビブリオ菌の温床になっている可能性【研究結果】
昨今のニュースで話題となっている、大西洋に発生した巨大な海藻の塊。悪臭などによる観光業へのダメージが問題視されているが、どうやら新たな懸念が浮上してきているようだ。
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なんと、海藻の中には海洋プラスチックの破片が混ざっており、ビブリオ菌が住みついていたらしい。「フロリダ・アトランティック大学」の研究チームによると、菌の多くはプラスチックの表面に付着しやすくなる遺伝子を持っていたんだそう。
なぜこれが問題かというと、ビブリオ・バルニフィカスという細菌の生息地になりかねないからとのこと。今回の調査では発見されなかったものの、この細菌に感染すると死に至ることもあるという。
ビブリオ・バルニフィカスは傷口から体内に侵入するため、研究者らは「傷がある人は海藻に近づかないほうがよい」と注意喚起している。
海岸に漂着した海藻を見ると景観の悪さや悪臭が心配になりがちだが、目に見えない部分にも気を配る必要があるようだ——。
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