定期的な献血は健康にいい可能性アリ【研究結果】

4月8日、オーストラリアのマッコーリー大学と同国ビクトリア州の消防救助サービス「Fire Rescue Victoria」が共同で行った献血に関する研究の結果が、医学雑誌『JAMA Network Open』にて公開された。

どうやら定期的に献血をすることは、健康に良い側面があるようだ。

調査対象は「Fire Rescue Victoria」で勤務する285人の消防士。1年で12週間ごとに血液を提供するグループ、1年で6週間ごとに血漿を提供するグループ、どちらも提供しないグループの3つに分かれ、彼らの血中PFAS濃度の変化を観察したとのこと。

PFASとは撥水コーティングや塗料などに使われる物質。消化剤にも含まれているため消防士たちは体内にそれが蓄積しやすく、さらに分解までの時間が非常にかかると言われている。

そんな血中のPFAS濃度は、定期的に血液と血漿を提供する2つのグループは低下していたが、何もしていないグループは特に変化はなかったとのこと。

研究チームはさらなる研究を行う必要があると述べているが、今回の結果はPFASにさらされる可能性の高い職業に就く人にとっては、意味のある情報となるに違いない。

Top image: © iStock.com/andresr
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。