箱根の老舗旅館が宣言「ケージ卵は使いません!」
以前、「KFC」や「Taco Bell」「Pizza Hut」を運営する大規模フードチェーン「ヤム・ブランズ」が開始したニュースを取り上げた「ケージフリー宣言」。
使用する卵をケージ飼いのものから平飼いのものへ移行するこの試みが、最近は、飲食店のみならずホテル業界でも活発に推進されているようだ。
このほど宣言したのは、神奈川県・箱根湯本で50年も続く温泉旅館「ホテル仙景」。現在、朝ごはんのみ平飼い卵を使用しているが、2030年までにすべてを平飼い卵に統一するという。
©NPO法人アニマルライツセンター
美濃焼の陶磁器製ストロー「MYSTRO」や、吉野檜の間伐材で作られた割り箸の採用、バスルームのシャワーヘッドを節水型に交換、循環型建築のロールモデルとされる「茅葺き屋根」の維持など、SDGsに配慮したプランに次々とチャレンジしている同ホテル。
今回は、動物の権利と尊厳を守る活動をおこなう「アニマルライツセンター」からの提案を受け、SDGsと深く関係するアニマルウェルフェア(動物福祉)を重んじるべく、ケージフリー宣言を決めたそう。
曰く、「環境、動物、人それぞれに配慮した卵を使うことで生産者様、お客様、そして私たちのより良い関係の継続をはかりたい」とのことだ。
ちなみに、アニマルライツセンターのWEBサイトには、ケージフリー宣言をしている企業の一覧表をはじめ、アニマルウェルフェアに関するさまざまな情報が掲載されている。ぜひチェックしてみてほしい。
『ホテル仙景』
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