ある女性がCOP26で登壇できず。その理由とは……?

地球や私たちの未来を気候変動から守るためにできることは、必ずしも大層なこととは限らない——。

イスラエル初のNPO団体「Access Israel」が、思わずハッとさせられる1本の動画をリリースした。

テーマは、2021年の10〜11月にスコットランドのグラスゴーで開催された「COP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)」。

米大統領ジョー・バイデン、イタリア首相マリオ・ドラギ、イギリス首相ボリス・ジョンソンら世界のトップが口をそろえて気候変動への懸念を訴えるなか、突如、誰もいない壇上が映される。

© Campaigns of the world/YouTube

これ、本来ならイスラエルのエネルギー相カリン・エルハラが登壇する予定だった。けれども、COP26の会場はバリアフリーがしっかり整備されておらず、車いすで生活する彼女はなんと会場に入れなかったんだそう。

© nytimes/Twitter

2時間も待ったのちに会場までのシャトルを手配されたけれど、そのシャトルさえも車いすでは乗れなかったという。

翌日には車いすで会場にアクセスできるようになったとはいえ、彼女はさぞがっかりしたことだろう。

動画は、「It is impossible to safeguard our future without first caring for people(まずは人を思いやらないと、気候変動から私たちの未来なんて守れない)」というメッセージで締めくくられる。

身近な人やものを大切に思う心を忘れないことが、私たちの未来を守ることにつながるのではないだろうか——。

Top image: © Alberto Pezzali - Pool / Getty Images
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