湖上に浮かぶサッカー場70面分のソーラーパネル、タイ「クリーンエネルギー」施策がスゴい!

タイ東北部ウボンラチャタニ県のダム(シリントンダム)に昨年10月、世界最大規模の水上ソーラーファームが誕生し、稼働開始した。

全世界でカーボンニュートラルや脱炭素化社会に向け、さざまざな取り組みが進んでいるが、くだんのタイでも2050年までにカーボンニュートラルを目指し、さらに2065年までには温室効果ガス排出量ゼロに向けた高い目標を掲げている。

そのうえで、同国がいま力を注いでいるのが、こうしたダム湖に建設する水上ソーラーファームだ。2037年までに建設をすすめ、最終的には15か所での稼働を実現させると公言しているのだから、その本気度合いがうかがえる。

詳細は動画で確認していただくとして、ダムに浮かべられた太陽光パネルはじつに14万4000枚以上。サッカー場にすると70面分の面積に相当するらしい。

海上に比べ水面が安定的なダム湖の特性を活かし、日中は太陽光発電、夜間は水力発電を行うハイブリッドシステムで、電力供給に一役買っているようだ。

ただ、自国のリソースとはいえ、湖上に無数に浮かぶソーラーパネルに失われる自然景観という側面にも目を向ける必要があるように思えてならない。

自然エネルギーのために自然を破壊する、では本末転倒だが、湖上に浮かべるという水上ソーラーファームが現状タイのクリーンエネルギー政策の象徴であることには違いない。

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