国際会議にて「メタバースにも法整備は必要」の声が。もし殺人が起きたら……?
日に日に存在感を増している「メタバース」。
場所を超えて誰かと交流ができたり、疑似体験ができたりなど、魅力は多い。しかし、"犯罪"が起こる可能性もあるのでは——?
スイスで開催されたダボス会議で、UAE(アラブ首長国連邦)のオマール・スルタン・アル・オラマAI担当大臣は、メタバース界にも法整備が必要だと訴えた。
大臣の言葉はこう。
「殺人のような重大な犯罪を防ぐために、メタバース界でも法規制をすべきだ」。
もちろん、メタバースは仮想空間にあるから、物理的に誰かを殺すことはできない。しかし、もしなにか精神的に追い詰めるような行為があれば、結果として自殺につながってしまうかもしれない。
それだけじゃない、たとえば麻薬売買の情報や児童ポルノなど、深刻な問題を引き起こす可能性は十分に秘めている——。
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事実、これまでもYouTubeの登場でいわゆる迷惑系YouTuberが現れたり、SNSの普及とともに誹謗中傷が問題になったりした。
メタバースも誰もが過ごしやすい空間になるよう、法整備は避けては通れないのかもしれない——。
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