あるラッパーからのメッセージ「進化に犠牲はいらない。必要なのは協力すること」
生き方や死について。ときには、人種について。ラップに自らの思いを乗せ、我々に語りかける人気ラッパーPrince EAさん。今回は「エネルギー」「地球温暖化」がメインテーマだ。
彼の言葉に耳を傾けていると、「そんなの綺麗事だ」、なんて思う人もいるかもしれない。しかし、一体誰が彼が間違っていると言い切れるだろうか?
いつもと比較するとラップ感は弱めだが、その分、メッセージの内容に集中してほしい。
過去の延長線上に未来はある
「もし、未来に何が起きるのかを知りたいなら、過去をよく知る必要があると思う。僕たちには誇れる歴史があるのだから。
『空を飛ぶ』ということを考えてみてほしい。凧や気球でしか飛べなかった時代もあるけど、今は飛行機があり、天国までも届きそうなくらいだ。
そして、人は旅を始め、次々と自分たちの大陸を見つけてきた。地球の反対側にいる人にも気軽に会える。今は、地球自体を『家』と呼んでもイイのかもしれない」
「この進歩は素晴らしいものだけど、代償を払うのはいつも地球だ。電気をつけたり消したりするだけでも、エネルギーを使うことを忘れてはいけない。だけど、それがもう尽きようとしているのだ。
僕たちは変わらなければいけない。今を変えなければいけない。そして、未来は変えられる」
「だけど、犠牲なんて必要ない。お腹が空かなくなったから、狩りをやめたわけではないだろう?農業や畜産を始めたから必要性が低くなっただけだ。相手のことを気にしなくなったから、手紙を書くのをやめたわけではないだろう?より良い手段を開発しただけだ。
これからも僕たちは共に生きていくだろう。そして、より良い代替物を見つけるのだと思う」
みんなで協力し合う未来
「未来を創るのと守るのは、発明家でありクリエイターでもある僕たち。
直面してきた問題を克服できないからといって、諦めて立ち止まったことは一度もない。むしろ、より良い方法を共に見つけて進化してきた。
これこそが、未来のために僕たちに必要なことなんだと思う」