不思議なパワーを持つ6つのハワイ語「雲が教えてくれるよ」

ハワイ語には不思議なパワーが宿っています。言葉があふれている時代だからこそ、古(いにしえ)の言葉=ハワイ語が伝えてくれるメッセージを心に刻み、日々の活力にしていけるはず。ハワイに長く暮らしてきた僕が選ぶ、ハワイ語のメッセージを6つ紹介します。

He 'ike pāpālua

〈ヘ・イケ・パーパールア〉
心を開きなさい。複数の目で見なさい

とつのことを突きつめるのも大切ですが、いまは、さまざまなことにチャレンジする時代だと思います。何かひとつに凝り固まるのではなく、もっとしなやかに、オープンに、いろんなことに向かってみる。自分がハワイと日本のふたつの場所をベースに生きていて、デュアルライフを実践しているため、体験的にこの言葉にはうなずけます。

心を開いて移動することも大切。日々、同じ場所だけにいると、身体も頭も固まってしまい、流れが止まり、いいアイデアも出なくなります。いろんな場所に行って、さまざまな価値観に出会い、驚き、吸収して、それを持ち帰る…というのが理想的です。

He iki ‘a’ali’i ku makani o Pi’iholo

〈ヘ・イキ・アアリイ・ク・マカニ・オ・ピイホロ〉
小さくたって力強い

物質の時代は終わり、いまは本質の時代です。中身こそが重要。心が大切。外見にとらわれることなく、その本質をきちんと見極めることが重要です。

「小さくたって力強い」 これは「心の強さは内面にこそ宿る」という意味です。「心を強く鍛えなさい」とハワイアンは言います。ハワイアンたちは真理をわかっているんですね。

He ho’ailona ke ao i ‘ike ‘ia

〈ヘ・ホー・アイロナ・ケ・アオ・イ・イケ・イア〉
雲が教えてくれる

つい「あいつは運がいいな」と言ってしまいがちですが、うまくいっている人は、かなりの努力をしているはず。だから、自分自身も努力を重ねたうえで、雲の流れをよく見ることが大切。雲が何かを教えてくれたとき、それに応えられる準備が自分にできていなければダメですよね。

やはり、ふだんから鍛錬して準備しておくことが大切なんです。そして、何事も「よく見る」こと。見ていなかったら、メッセージのある雲が現れても素通りしてしまいます。「しっかり見る」こともまた大切なんですね。

Le‘a kulou a ka lawai‘a、ua mālie

〈レア・クーロウ・ア・カ・ラヴァイア、ウア・マーリエ〉
今を楽しみなさい

原文は、フィッシャーマン(漁師)の心のありようを語っていますが、そこに込められたメッセージは、「いまをエンジョイしなさい」ということ。先住民のフィッシャーマンは、古来、自然とともに生き漁をしてきました。だからこそ、自然に抗うのではなく、従うことで生業をこなしてきたと言えます。

「自然は、人間には変えることなんてできない」
そのことをずっと知っていたんでしょうね。海が荒れているときも、静かなときも、フィッシャーマンはいつも楽しみながら自分の作業に集中するわけです。

I hole 'ia no ka i'e i ke kau o ka lā

〈イ・ホレ・イア・ノ・カ・イエ・
イ・ケ・カウ・オ・カ・ラー〉
自分がベストを行える瞬間を決して逃すな

自分の力を十分に発揮できない場所で一所懸命やっても、決してうまくいきません。タイミングも大切。自分がベストを発揮できる瞬間を逃してはダメです。無理はしないほうがいいですが、「その時」が来たら、タイミングを絶対に逃さず、全力で行動すべき。大事なのは、決して焦らないこと、そして「その時」を見極めること。

l hele no ka hola i’a i ka lā

〈イ・ヘレ・ノ・カ・ホラ・イア・イ・カ・ラー〉
仕事は明るいうちにすませよう

これは僕自身です。夜に仕事をするのが本当に苦手です。午後6時以降に仕事をするなんて、考えられません。会社員だったころ、朝から夜遅くまで仕事をしていました。でも、「これって、効率がよくないんじゃないか?」と思うようになりました。それ以来、明るい時間にだけ仕事をするようにしています。

「朝は考え、昼は働き、夕方は食べ、夜は眠れ」 これは、ウィリアム・ブレイクの言葉。僕にとって自然なこと。人間の基本だと思っています。

ハワイが教えてくれたこと
コンテンツ提供元:本田直之

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