人生のモヤモヤに答えてくれる「老子」の教え
老子は、中国で著名な哲学者のひとり。道教の創始者とも言われ、今なお続く、多くの教えを説いた人物でもあります。
古くから中国の思想に影響を受けている日本で暮らす私たちにとって、その教えは共感するところが多いはず。「Higher Perspective」で紹介されている記事から、老子の8つの教えを見てみましょう。
01.
人生における疑問の答えを
あなたはすでに持っている。
あなたは何者か。どこから来て、どこへ行くのか。あなたはすでにその疑問に対する答えを持っているのです。他者を知ることは「知性」ですが、自分自信を知ることは真の「知恵」です。他の人を従えることは「強さ」ですが、自分自信を従えることこそ、真の「力」です。
自分が何者なのか。思い込みを手放したとき、はじめて真の自分に出会うことができるのです。
02.
全てを手放したとき
全てを手にいれる。
まっすぐ歩きたいと思うのなら、曲がった道を行きなさい。満たされたいと思うのなら、空虚でいなさい。生まれ変わりたいと思うのなら、まず今の自分に別れを告げなさい。全てを手にいれたいと思うのなら、全てを諦めるのです。
あらゆるものを手放す者だけが、真の勝者となることができるでしょう。
03.
あなたのエゴは
本当の喜びを与えてはくれない。
自分のありようを決めつける者は、自らの真の姿を知ることはできません。
他の者を力で屈服させようとする者に、真の力を得ることはできません。
自ら光り輝こうとする者は、己の光を弱めてしまうでしょう。
04.
無視されたとき
悪は滅びる。
光あるところに闇がある。闇あるところに光がある。闇を払おうと強い光を当てれば、闇はさらに濃くなるでしょう。
悪は、敵があってはじめて存在します。悪を滅ぼす唯一の方法は、無視することです。
05.
愛は勝ち
悪は滅ぶことこそ世の常である。
優しい心の持ち主には、優しさで応えなさい。優しさを持たない者にも、優しさで応えなさい。さすれば誰もが優しくなるでしょう。誠実な者には、誠実さで応えなさい。誠実さを持たない者にも、誠実さで応えなさい。さすれば誰もが誠実になるでしょう。
人に愛されることは「自信」を、人を愛することは「勇気」を生むのです。
06.
他人に左右されず
常に自分自身であれ。
自分だけで全てを決めるのは、不安なものです。しかしその不安に負けてはなりません。他人からの賞賛を求めようとするならば、必ずやあなたはその奴隷となるでしょう。
人に尊敬されたいと願うなら、勝とうとしないことです。誰とも競わず、誰とも比べない者がいれば、自然と尊敬を集めることでしょう。
07.
謙虚さとは
賢さの証である
あらゆる小川は、ひたすらに低い方向に流れていくことで、やがて大海となります。頭を下げて謙虚に生きることこそ、真の賢さなのです。
08.
変化は避けられない
だからこそ愛せ。
あらゆるものごとは、絶えず変化し、元のままに留まることがありません。全てのものが変化していくという真実を知れば、何かにしがみつくことの愚かさもまた知るでしょう。
新たな幕開けは、時に苦々しい終焉の姿をしているものです。