旅は大切なことを教えてくれるけれど、本当に人生を変えてくれる?
心の中に、いつも残っている言葉がある。
「世界は一冊の本だ。世界を旅しない人は、ほんの1ページしか読んでないのと同じである」。
ーー哲学者、アウグスティヌス
私(女性ライターAitana Cardoso)は赤ん坊の時から、親の仕事の都合で一年以上同じ国に留まることがなく、世界を転々としていた。新しい文化や言語を学び、友人や恋人を残して、大変なこともたくさんあったけれど、 旅をするように生きてきたからこそ、学んだ8つの教訓がある。
01.
「成功するまで」やり続ける
人生設計にもっとも重要なことは、持続可能なビジネスを始めることや、恵まれない人々を雇用すること、世界一周をするといったスケールの「目標」ではない。それを、とことん「追求する」ことだ。
調査やリサーチは十二分に行って、計画を立てることに時間を惜しんではいけない。目指すものが具体的になったら、そこで初めてサポーターを募るのもいい。けれど実行するときは、彼らの心を惹きつけるパワーを持っている必要がある。
それが出来れば、人々の興味はあなたへと向かい、成し遂げられる世界に変わっていくはずだから。
02.
野心を"慢心"に変えてはいけない
野心をもつのはいいことだし、人の心を惹きつけることでもある。けれど、それが「うぬぼれ」や「他人を見下す」ことにすり替わってしまっては、あまりにもったいない。
物事をもっと、フラットな視線で見ることができるように、ワンランク上に自分の意識を向けること。他人よりも強く輝くためではない、あらゆる視野を広げる努力を。
03.
悩むより進め!
他人から踏みつけられ、地面に倒れこむような気分のときもある。それでも、立ち上がる方法さえわかっていれば、怖いものなんてない。
『不思議の国のアリス』に登場する、こんなやりとりのように。
アリス:「どっちの道に進めばいいのか教えて」
猫:「それは、君が行きたい場所次第だね」
アリス:「行きたい場所なんてないわ…」
猫:「それなら、どっちに進むかは重要なことじゃない」
04.
迷いは「逃げ」につながる。
が、逃げずにそれを乗り越える
あなたが成長へと続く道の半ばにいるのならば、困難を避けることはできない。この目標でいいのか、この道でいいか、考え込んでしまいそうになっても、その「迷い」は目の前の壁を壊してくれるわけではない。結局、理由をつけて逃げようとしているだけ。
「こうしたらどうなるか」 、「こうすれば良かった」 、「こうすることもできたのに」 などといった不安や後悔を振り払って前に進むことでしか、結局のところ答えは見つけられないのだから。
05.
自分の可能性は、
自分だけが知っている
いつまでだって、高みを目指す権利がある。社会からの期待や意見を気にするのはやめたほうがいい。もしも誰かが、あなたの可能性を探そうとする姿勢を邪魔するならば、ただ疑念に迷い、自信というエネルギーを奪い去るだけ。つねに自分と対話する時間を大切にしよう。
06.
「日記」は偉大なもの
人生の道しるべに
どこに行くときも日記をあなたの必需品に。しぼりたての気持ちを、そのまま記録できるそれは、今の人生に不安を感じたときに必ずあなたを救ってくれる。
なぜなら、日記は自分だけのもの。自分と他人を比べることはないし、テレビやSNSから入ってくる他のどんな情報源よりも、信頼できるものだから。
07.
すべての人に敬意を持つ
なにも「いい人になれ」と言ってるわけではない。出会ったすべての人は、何かしらあなたに気づきを与えてくれるもの。人生とは、あなたに最も貴重な教訓を与えてくれる、学校のようなもの。
08.
リアルで"つながる"こと
なるべく隣に座っている人と会話をしよう。人見知りの克服にも、困ったときに知らない人に話しかける練習にもなるから。
私は電車で隣の席になった女性と意気投合して、旅を終えた後、彼女に会うためだけの目的でサンディエゴを訪れたことがある。そして、かけがえのない親友になった。困ったら、声をかけてみる。素敵な出会いは、すでに始まっているということに気づかなければ。
結局、「旅をすること」で
人生は変わる?変わらない?
この「Elite Daily」の記事で彼女が語っているように、旅は人生に重要なことを教えてくれる、偉大なもの。けれど「勝手に自分を変えてくれるものではない」と、読者のみなさんは思わないだろうか?少なくとも私はその考えのひとり。
参考書を読んだからって、勝手に頭が良くならないのと同じ。やっぱり重要なのは、「読む」ことじゃなく「実践する」こと。Aitanaの成長も、もしかしたら学んだことを実践に移したからかも。そのキッカケにあったのが「旅」だった…。なんて、ひねくれてるかもしれないけどね。