「Uber Eats」、LAエリアに2000台の「無人宅配ロボット」投入へ
自律型配送用ロボットのリーディングカンパニー「Serve Robotics」が、「Uber」との提携拡大を発表。この提携により、複数のアメリカ市場へ向けて最大2000台の「Serve Robot」を展開することになるそうだ。
自律型配送ロボット
大規模展開への第一歩
2社の提携が始まったのは約1年前のこと。ウエストハリウッドの地域の200以上のレストランを対象に運用テストを行い、月間利用数が30%を超えたようだ。現在は朝10時から夜9時まで稼働しているという。
配送ロボットは「セブン-イレブン」等のパートナーからも活用されている。
©Serve/Uber
近年、自動走行技術を開発する企業と次々提携を発表してきたUber社。現在も、ボストンに拠点を置く「Motional」と共にロサンゼルスで自律運転車による運用テストを実施中だ。
自律配送ロボットと同様に自律運転車による配車や配送サービスにも注力してきた同社。Uberの新たなサービスとして定着する日も近いだろう。
「米自動車技術者協会」からのお墨付き
©Serve/Uber
この先、どの市場に進出するはかまだ発表されていないものの、サンノゼやダラス、バンクーバーなどの都市が有力視されている。直近では、アーカンソー州において「Walmart」と、バンクーバーでは「Pizza Hut」とのテスト運用が実施されている。
テスト期間中、警察が通行止めしていたエリアに誤って侵入してしまったといった事例もあったが、Serve Robotics社はこれも「人為的な指示ミスで発生したもの」だと説明。ある条件下においてすべての運転に、人間の介入を必要としないと安全性の高さに自信をのぞかせる。
それを裏付けるように、同社の自律配送ロボットは「米自動車技術者協会(SAE)」が定める規定でレベル4の自律性を獲得。安全性が世界へと示されれば、日本に進出する日も、そう遠くないかもしれない。
Top image: © Serve/Uber