10代女子が選ぶトレンドランキング【2023年上半期】

株式会社マイナビが運営するティーンのマーケティング・リサーチ機関「マイナビティーンズラボ」が、13〜19歳の女性696名へのアンケート調査をもとに作成した「2023年上半期10代女子が選ぶトレンドランキング」を発表。

「ヒト・コト・モノ・コトバ」の4ジャンル別にまとめられたその結果を、(すこし長くなるが)紹介していきたい。

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まずはヒト編から。トップ3に輝いたのは、「新しい学校のリーダーズ(25.1%)」「TAKUTO/トヨナガタクト(23.4%)」「高橋文哉(18.4%)」。

新しい学校のリーダーズは、2020年にリリースされた楽曲「オトナブルー」の“首振りダンス”が今年に入って主にTikTokで注目され、「TikTok上半期トレンド大賞2023」ミュージック部門にもノミネート。いまや10代女子から圧倒的支持を集める存在に。

2023年2月からABEMAで放送開始したグローバルボーイズグループデビュープロジェクト「BOYS PLANET(通称:ボイプラ)」の参加者であったTAKUTO/トヨナガタクトは、その個性的な自己紹介が話題を呼び一気に知名度が上昇。なんでも、「同年代なのにかわいくて応援したくなる!」のだそう。

2022年10月より期間限定で活動していた「8LOOM(ブルーム)」のメンバーとして評判を得た高橋文哉。その後テレビドラマ出演やアクセサリーブランドのプロデュースなどマルチに活躍。主役を務める映画『交換ウソ日記』の公開を7月7日に控えており、ますます人気の予感。

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続いて「コト編」では、「なのに、千輝くんが甘すぎる。(28.6%)」「わたしの幸せな結婚(26.1%)」「オトナブルー/新しい学校のリーダーズ (20.7%)」がトップ3にランクイン。

大人気漫画の実写映画版「なのに、千輝くんが甘すぎる。」は、高橋恭平(なにわ男子)と畑芽育のW主演と“片想いごっこ”という設定が10代女子の心をわし掴みに。

同じく映画化で大きな話題になったWeb小説投稿サイト発の「わたしの幸せな結婚」は、公開6日で観客総動員数75万人、興行収入10億円の大ヒット

ヒト編で1位に選ばれたオトナブルー/新しい学校のリーダーズは、TikTokだけでなくYouTubeでも大人気。MVは再生回数2100万回を突破。さらに、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」の出演動画も2500万回再生を記録した(2023年6月時点)。

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お次は「モノ編」。トップ3に選ばれたのは「10円パン(34.3%)」「おぱんちゅうさぎ(23.7%)」「束感まつげ(21.3%)」。

韓国の「10ウォンパン」が由来の「10円パン」は、「大きな10円硬貨の形がかわいい」と人気。ベビーカステラのような甘い生地とチーズのしょっぱさが合わさった中毒性のある味で、数少ない都内の取扱店は行列が絶えず、地方でも新店舗がオープンすると長蛇の列ができるほど。

おぱんちゅうさぎは、ゆるくてかわいい絵柄とすこしの哀愁を兼ね備えたキャラクターで、「応援したくなる魅力がある!」と支持されているよう。

そして束感まつげとは、韓国アイドルのような束感のあるまつ毛メイクのこと。マスカラをつけた後にピンセットで束感を作ったり、つけまつ毛を少しずつカットして束感が出るようにするなど、さまざまな方法が編み出されている。

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最後の「コトバ編」では、「蛙化・蛙化現象(48%)」「トヨナガタクト、トヨナガタクト(32%)」「かわちい(31%)」が上位3つに。

蛙化・蛙化現象とは、片想いしていた相手が振り向いてくれて、両思いになった途端に気持ちが冷めてしまう現象のこと。グリム童話『かえるの王様』にちなんだコトバであり、心理学用語のひとつとして2000年代から存在したが、インフルエンサーの投稿をきっかけにTikTokで取り上げられる機会が増加。10代女子の会話にも登場するように。

ヒト編で3位にランクインしたTAKUTO/トヨナガタクトが自己紹介で用いたコトバこそ、このトヨナガタクト、トヨナガタクト。「本人のことを知らないけどTikTokやYouTubeでこのフレーズは聞いたことがある」という10代女子も多いとか。

かわちいは、TikTokのファッションコーデ紹介動画をきっかけに流行したコトバ。 「今日は○○へ行くので……」とのセリフから始まり、コーデをひと通り紹介した後に「かわちい」とつぶやくのがお決まりの流れ。今となっては普段の会話やSNSのやり取りでも頻繁に使われるらしい。

……さて、あなたはいくつ知ってた?

総合的に見てわかるのは、TikTokと韓国の影響が大きいということ。

ただ、TikTokに関しては、TAKUTO/トヨナガタクトのように「みんな知ってるけど、名前がわからない」などの意見がチラホラ。つまり情報への解像度が高いとはいえず、雰囲気を楽しむために使っている傾向が強いのかも?

また、マスクなしで過ごす機会が増えたからか、美容への関心が高まっており、ランクインこそしていないが、コスメブランドの名前も散見された。

詳しくは、公式サイトに掲載中!

『2023 年上半期 10 代女子が選ぶトレンドランキング』

https://teenslab.mynavi.jp/column/2023kamihankitrend/

Top image: © iStock.com/Alessandro Biascioli
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