5年ごと同じポーズで35年。親友5人組の友情ポートレイト
すべてのはじまりは1982年、19歳のとき。高校時代の仲間とキャンプをしようと集まって、この写真を撮ったのだ。
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/105975/9937c650092cdaa7e819174567b7fc744cfcebc8.jpg)
「また集まろう」、こんなありがちなセリフ。ざっくりすぎて誰も本気にせず忘れ去られ、実現しないことの方が多い。でも、それを彼らは知っていたのかもかもしれない。
5年後、再び彼らは、また同じ写真を撮ることを決めた。
そうして1987年(24歳)
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「おい、前は麦わら帽子じゃなかったんじゃない?」
「いや〜、あの帽子もう見つからなくてさ」
1992年(29歳)
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「忙しすぎて日焼けする暇なんてないよ。みっともないから服着ようぜ」
1997年(34歳)
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「お揃いの色ってのもわるくないよな?」
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/105980/2d2c5e0be77186c5d2959432895932a3b4ddd4fe.jpg)
「脱いだほうがしっくりくるな」
2002年(39歳)
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「いくらビンがないからって、これはひどい(笑)」
「俺も、白い帽子見当たらなかった…」
2007年(44歳)
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/105981/36b1168c9d48d4ff08d5ac317b3e423a5d90abdf.jpg)
「お前らだけペアのTシャツか」
「奇数だからな仕方ない」
2012年(49歳)
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/105982/26c26d20fc33dfddb29f49aada7b711860dce734.jpg)
「今年は、結構日焼け行けたかも」
2017年(54歳)
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/105983/c94ee5b9e52953487be2ec3aa2073f83ebeb4ad3.jpg)
「よし、15年ぶりに脱ぐか!」
あの日からなんと35年。彼らは5年おきに、1982年と同じ日に休みを取り、同じ場所、位置、表情、同じ種類の小道具を持って、写真を撮り続けた。
「これだから親友っていい!」、と言いたくなる彼らの写真は、多数のメディアに取り上げられ、思った以上の反響だったそう。
『SANTA BARBARA NEWS-PRESS』の過去のインタビューでは、笑いながらこう答えている。
「もはやキャンプのためではなく、この写真を撮るために集まっている。この日に合わせられるように、仕事終わりに徹夜で車を運転もするし、飛行機が欠航になっても、必死でここにくるよ(笑)」
スクロールしてよく見てみると、体の角度まで細かく意識していることがわかる。最初の写真を撮るのは30秒だったのに、今年は特に"忠実な再現"を意識して、30分をかけ6,7回撮り直したのだとか(笑)。
これからはもっと、クオリティにこだわっていきたいのだそう。次は2022年、さらに円熟味が増すであろう彼らの写真が、なぜかこちらまで楽しみでならない。