Honda、2年後に日本で「無人タクシー」を運用へ。GMと提携し専用車両を開発中
「本田技研工業株式会社(Honda)」が、日本で自動運転タクシー事業をローンチすることを発表した。
このサービスでは、「クルーズ・オリジン」と呼ばれる自動運転専用車両が、指定場所から目的地まで、完全に自動運転で送迎。また、利用者は配車・決済など全てのプロセスをアプリで完結させられるという。
本プロジェクトは米「ゼネラルモーターズ(GM)」およびその傘下企業「GM クルーズホールディングス」と共同で進められ、2026年初頭の運用開始が予定されている。
始めは東京都心部にて数十台からスタートし、500台規模での運用を見込む。その後、台数を増やしてサービス提供エリアの拡大を目指すとのこと。
当然ながらクルーズ・オリジンには運転席がなく、車内の空間が広め。客席は対面6人乗りで、ゆったりしたプライベートスペースとなっているようだ。
また、3社はこのプロジェクトを通して新しい価値を提供し、近年加速しているタクシーやバス業界における運転手不足の問題解決に貢献したいと考えているそう。
これに向け、自治体や交通事業者など、ステークホルダーとの連携強化も推進していきたいとプレスリリースで述べている。
日本に上陸する日を待ち遠しく感じるところではあるが、その前にまず、この技術には課題が残されていることを忘れてはならない。
例えば、米・サンフランシスコでは8月初頭から「クルーズ」を含めた複数の自動運転タクシーサービスが24時間365日の商業運用を許可されているが、運用してまもなく、緊急対応車両や歩行者との衝突といった事件が発生している。
以前から懸念されていたリスクではあるものの、依然として「安全性」は担保されておらず、改善すべき点が残っているということだ。
しかし、実装が進んで運転データが蓄積されていけば、安全性をはじめ、全体的な性能は向上していくはず。
日本に到来するまでの約2年の間にこれらの課題が改善され、社会問題の解決を含めた運用が可能になっていることを願いたい。