世界に先駆けヘルシンキで「無人運転バス」の運用がスタート

日本の法律では、まだ私有地しか走行ができない自動運転車ですが、フィンランドの首都ヘルシンキでは、昨年より実用化に向けた自動運転による無人バスの導入テストを繰り返してきました。2016年9月、いよいよ公道に運転手なしの無人バスが走り出します。

世界初!ついに
無人バスが公道を走る

日本とは異なり、フィンランドでは公道を走るのに法律上、乗り物に必ずしも運転手が載っている必要はない。世界初の無人バスがこの街を走ることになったいきさつは、この法律が大きく関係していました。

スキー場のゴンドラのような見た目のこの乗り物EZ10は、フランスのスタートアップ企業「EasyMile」が開発したもの。車体の前後左右に搭載されたカメラやセンサーで現在地を把握しながら、あらかじめ地図上に登録した目的地へと向かって移動するそう。

EZ10には運転席がないだけでなく、前後の概念もありません。通常走行はおよそ時速20キロほど。ちょっとのんびりですが、公道を走る以上、周りの自動車のペースを乱さないため、最大時速は40キロまで出るんだとか。

ちなみに、定員は最大12人乗り(着席6、立席6)。座席には限りがありますが、コンパクトな車体にすることで、狭い道でもス〜イスイ。同じルートをインプットすることで2台、3台と連なって走行する予定もあるようです。

「危ない!」ときは自動停止
4台のカメラ&人感センサーが
人や車、障害物を感知

けれど、やっぱり無人運転で気になるのは接触や衝突による交通事故。そこは4つのカメラと人感センサーによる鉄壁のセーフティーガードで、距離に応じて減速/停止をすることで事故を未然に防ぐことができる、と開発メーカーはEZ10の安全性能に太鼓判。

また歩行者だけでなく、交差点では「お先にどうぞ」、すれ違う車を待ってから再び動き始めるというから、結構かしこい子なんですね。

早ければ、
今年9月から実用スタート

SOHJOA-Helsinki 2016 : Copyright Metropolia UAS

「無人バスは将来的に公共交通のオプションになる」と、EZ10導入プロジェクトのチームリーダー、メトロポリア応用化学大学のHarri Santamala教授。世界に先駆け、今まさに公道での試験の真っ最中。このままいけば2016年9月中頃より、実用が始まる予測を「TechRepublic」が伝えています。

日本でも無人バス体験

Robot Shuttle 2016 - Japan : Copyright DeNA Japan

さて、すでにニュースなどで報じられているようにEasyMileとディー・エヌ・エー(DeNA)が業務提携を結び、今年8月から日本でも無人バスの試験運用が始まりました。上の写真はそのお披露目会。六本木ヒルズの私有地を無人のバスが降ってくるところ。

無人運転バスを使った交通システム「Robot Shuttle」を、まずは公共施設や私有地、テーマパークなどで試験運用し、自動運転サービスを目指していく予定だそう。イオンモール幕張新都心(千葉県)に隣接した豊砂公園の敷地内にて走行。

公道での実用化は、まだ数年先のようですが、未来の交通機関として活躍する日が待ち遠しい。

Reference:TechRepublic
Licensed material used with permission by EasyMile
IKEAのイノベーションラボ「SPACE10」より発表された自動運転車向けの家具デザインプロジェクト<Space on Wheels>。
8月6日、ブルックリン・ネイビー・ヤードで、スタートアップ企業「Optimus Ride(オプティマス・ライド)」の自動運転車の運行がスタートした。7:0...
日進月歩で技術が進歩している自動運転。デザインコンサルティングファームの「IDEO」は、自動運転車が普及することによって都市に暮らす人々の生活がどのように...
「Ridy」は、表情筋の動きや瞬きの回数、目線の方向、首の傾き、リアクションスピードなどの要素から、居眠り運転を防止するためのアラートを出してくれる。
WalmartはGoogleのWaymoと組んで、自動運転車によるお客さんの送迎サービスを始めました。
自動運転の技術は日進月歩。以前にも、自動で動くゴミ収集車やスーパーマーケットを紹介しました。ここでテーマになるのは、Uberによって進められる自動運転技術...
実用化が進む自動運転は、自家用車に限った話ではありません。すでに欧州では専用レーンを自走するバスが人々の足となり、東京でも2020年五輪開催に合わせたテス...
フィンランド・ヘルシンキで新たに展開されているサービス「Think Sustainably(シンク サステナビリティ)」。その名が示す通り、サービス提供が...
自動運転の実用化がそう遠くない未来に訪れようとしています。ここで紹介する次世代マシンも、スマホを使って操作する完全オートマチックな自走式。ただし、こちらは...
去る6月13日、上海に世界初の次世代スーパーがオープンしました。なんと、自動運転するとのこと。今まで「行く場所」だったスーパーが、「来るもの」になる時代が...
フィンランドの首都ヘルシンキにある観覧車。実はこれ、フィンランド国民にとって重要な“文化”を体現したものになっているそうです。どうでしょう、なんとなく想像...
2018年12月5日、ヘルシンキ中央駅から徒歩5分という好立地に、新しい図書館「Oodi」がオープンします。ビックリ!するくらいその大きさに圧倒されます。
ドライバーに代わって人工知能(AI)がハンドルやブレーキを操作して、目的地までたどり着く「自動運転」。近い将来、急速に市場が拡大することはもはや自明の理だ...
日本からヘルシンキ・ヴァンター国際空港までは、10時間ほどで行ける欧州の玄関口。ここでのトランジットには、フィンランドの名物料理「グリッリ・マッカラ」と呼...
ドイツの自動車部品メーカー「Continental」が発表した宅配システムは、ラストワンマイルの前半は自動運転車が、後半はロボット犬が担ってくれるというシ...
唯一無二の存在感。熱心なファンを持つクルマは数多くあるが、そのなかでも最高の人気を誇る、フォルクスワーゲンタイプ2。通称「ワーゲンバス」とも呼ばれるこの名...
ドミノ・ピザは、アメリカ・ヒューストンで無人配達することを発表。オンラインで注文した顧客のもとには、自動運転車両が商品を届ける。
2016年8月、ついにアメリカのカリフォルニア州ピッツバーグで、自動運転の車が実際に公道を走り始めました。走っているのはUberが運営するもので、車種はボ...
中国・南京長江大橋で、一人の女性が橋の上から自殺を試みようとしていた。が、たまたまその場を通りがかったバスの運転手はとっさの判断で緊急停止し救助に向かった...
ヘルシンキの人気サウナ「Löyly」に、夜に行って気づいたこと。